ケイスケ

ファイナル・スコアのケイスケのレビュー・感想・評価

ファイナル・スコア(2018年製作の映画)
3.8
『ダイ・ハード』フォロワーの映画としてはトップクラスによく出来ている。辺りにあるものを駆使して戦ったり、脇役の悪役がやたら個性的だったり、敵のボスが革命運動をしていたり…などなど。あとは限定的な空間が舞台というのも通じますね。なんなら『ダイ・ハード4.0』や『ダイ・ハード/ラスト・デイ』よりよっぽどダイ・ハードしてる😆

アメリカ海軍特殊部隊員だった傭兵のマイケル・ノックスは、弟のように思っていた亡き戦友の故郷ロンドンを訪れる。戦友の娘で自分を慕うダニーを誘ってサッカー観戦に出掛けるが、スタジアムでは超満員の観客3万5,000人を巻き込むテロ計画が進行していた。

これ映画館で観たかった。こういう映画を映画館で観るのが一番楽しいんだよなあ。一見エンターテイメント重視の映画に見えますが、実はレイティングがR15+という。これはダイ・ハードのように主人公が悪役より残酷に敵を殺すからでしょうね。格闘アクションがかなり痛そうで見入ります。

特に好きなとこは調理場のシーン。鉄板に顔を押し付けたり顔面をフライヤーにぶち込んだり「ヒェッ…😱」ってなります。マイケルが絶対絶命のときフライヤーに沈んだナイフをあえて手を突っ込んで取り出して、そのまま敵の首筋に刺すところは文字通り熱くて格好よかった。あと最高なのはスタジアム内でのバイクチェイスシーンですね。ここのスピード感と屋根から大ジャンプするとこはマジで凄い。マクレーンなら「何で俺がこんな目に!」って叫んでますね笑。

マイケルの仲間になるファイザルも良い味を出してる。登場シーンのおばさんと口論している場面やエレベーターの前で軽口を叩く場面で、ウザいけど憎めない奴なのがよくわかります。ダニーを保護するファインプレーからマイケルの頼れる相棒になるのもよき。ダニーが「頭を使って」危機を抜け出すのは、ベタではありますがしっかりと伏線を回収しており好感が持てます。

前述したようにダイ・ハードの影響をモロに受けている作品ではありますが、最近の映画らしくスピード感のあるテンポの作品に仕上がっています。あ、ファイザルが観客を逃すために「アラーは偉大なり!」って叫ぶとこのギャグは笑っていいものか😅日本では小規模公開だったようですが、こういう映画こそもっと映画館でやってほしいですね。面白かった!