カタパルトスープレックス

クリード 炎の宿敵のカタパルトスープレックスのレビュー・感想・評価

クリード 炎の宿敵(2018年製作の映画)
3.3
「ロッキー」シリーズの正当な続編「クリード」シリーズの二作目。今回は『ロッキー4』(1985年)で対戦相手だったイワン・ドラゴ(ドルフ・ラングレン)の息子ヴィクター・ドラゴ(フロリアン・ムンテアヌ)が挑戦者。

「クリード」シリーズの一貫したテーマは「強さとは」だと思います。そしてその強さは「自分の弱さを包み込む強さ」だと受け取っています。因縁の息子同士の対決。敵討ではない。では、なんのために戦うのか?

今回も一回逆境に立たされてから、それを乗り越えて……という「ロッキー」シリーズ王道のテンプレ展開。「乗り越えて」の部分が非常に大事なのですが、なぜ乗り越えられたのかがよく分かりませんでした。誰のためでもない、自分のために戦う。そこは分かるのですが、なんでヴィクターと戦うことが自分のためになるのか?ヴィクターは単なる強い対戦相手でしかないんですよ。

『ロッキー4』はヒットしたものの、映画作品としては「ロッキー」シリーズの中でもあまり評価が高くない。それはロッキーvsイワンがあまりにもテンプレすぎて、あまりキャラクターとして深掘りされなかったからだと思います。本作もあまりドラゴ側は深掘りされず。『ロッキー4』の映画作品としての欠陥も本作に引き継がれてしまった形。

もうちょっとアドニスとヴィクターのそれぞれの想いが深掘りされて対比されたらよかったのに。そうすれば次作『クリード/過去の逆襲』にももっとスムースに繋がったのに。

他のユーザーの感想・評価

筍

筍の感想・評価

3.5
クリードの続編が映画館でやってるから
前2作を復習しとこうと思って、いつものTSUTAYAへ。

あれ?
1作目がない…

店員さんに調べてもらったら
「ないっすね〜」だって💦
品揃えの悪さには困ったものです😥
色んなもの置きすぎなんだよな〜。

ということで、2作目を見ました。
まぁ、これを見れば1作目も想像つきます。

ラルフ・ドングレン?
ドルフ・ラングレン?
相変わらずかっこいいですわ✨
3作目も楽しみです☺️
隼也

隼也の感想・評価

4.0
【お前はなぜ戦う】

クリード2作目!
そういえば前作でチャンピオンにはなれなかったんだよね…だから今作で初めての王者へ!そこに過去アポロを倒し、ロッキーを苦しめたドラゴの息子が現れる。。


正直このドラゴ。ロッキーシリーズ時代から別になんとも思わないキャラクターだった。情熱のロッキーと正反対のキャラがソ連から来たんだなぁくらい。兵器みたいな印象だよね。
今回はドラゴの息子が戦い、ドラゴ本人はトレーナーとして息子を理想に育てていった。ロッキーに負けた敗者として生き続けた故に今負けたものとして存在しているドラゴの方が見応えがあった。最後に少しだけ人間としてみれる場面は好き。

でも一作目程の興奮と感動はなかったかなぁ…ロッキー大好きな観客としては、ロッキーの言うこと聞かないアポロにあんまし同情できないし。。構成としては間違ってないんだけど難しいよね😓

どうしてこうも使い古されたプロットでここまで興奮しちゃうんだろう。
クリードのクオリティでロッキーのテーマソング反則だよ!絶対ガッツポーズしちゃうじゃんか!笑

やっとこさ3作目へ👀👀
まゆ

まゆの感想・評価

3.6
ロッキー4を観てたらもっと楽しめたかも!
でも観てなくても十分楽しめる!
ボクシング興味なかったけどかっこいいなーーー🥊筋肉素晴らしい!マイケルBジョーダンイケメンすぎ!
ゆー

ゆーの感想・評価

4.0
相変わらずの重厚な人間ドラマとロッキーの弟子とイワンの子供の対決っていうロッキー4炎の友情をさらに深めて正統進化させた傑作。めっちゃ面白い!
TOMTOM

TOMTOMの感想・評価

3.7
二世対決
またもや、過去と似たような展開で、壮絶な打ち合い
かつて、殺人マシーンと呼ばれ、息子に厳しい父親の人間らしさが、垣間見えたラスト
最終ラウンドの残り時間が、ほとんど無かったので、ちょっとスッキリしない勝利だった
ロシアとウクライナが、同一視されていた…
ayuko

ayukoの感想・評価

4.7

このレビューはネタバレを含みます

「クリード」続編ですね!

「ロッキー4」でロッキーに破れたドラゴは貧しい暮らしの中、息子を鍛え、チャンピオンになったクリードに挑戦する!って話。

ドラゴ役にドルフラングレン!ってだけで痺れる続編ですが、1が素晴らしかった分、大丈夫か心配だったけど、2も良かったです!

ドラゴはアポロを試合で殺してしまったキャラクターで、アドニスにとっては父の敵。ロッキーは親友のアポロにタオルを投げなかった事を今も悔やんでいる。

その親子が現れ、対戦したいアドニスと反対するロッキーは決別。ロッキー抜きで試合に挑んだアドニスは破れるが、和解したロッキーと共に再び挑むわけですね!

ロッキー4のその後、ストーリーは非常にロッキーを見ているような感覚でしたが、脚本スタローンだったんですね!

ドラゴ、ロッキー、アドニス、それぞれの親子の物語として良く出来ていたし、あのドラゴが息子のためにタオルを投げる!という衝撃のラストに感涙。

かつてマシンのように鍛えられ、感情が無かったドラゴの人間味溢れる成長。悪役だったドラゴを魅力的なキャラクターとして復活させ、最高の着地を描いたスタローンのこの作品に対する深い愛情を感じます!

更に、元嫁ブリジットニールセンまで登場させる懐の深さも、流石でした!まあ、意地悪キャラのままだったけどw

砂漠に特訓に行くのは、何その施設?虎の穴?とは思ってちょっと笑ってしまいそうだったけど、ロッキーらしい、といえばらしい、ですね!

ロッキー4を見ていなくても、一定楽しめるとは思うけど、見ている人は感動が倍になることは間違いない!

ちなみにロッキー4はラジー賞も最多ノミネートされてしまった作品ですが、確かに気になる点はあるものの、今見ても普通に楽しめる作品、と思います!この作品で遡って再評価されて欲しい!
ゴン吉

ゴン吉の感想・評価

4.1
シルベスター・スタローン主演のボクシングドラマ「ロッキー」シリーズのスピンアウト作品で、ロッキーのライバルであるアポロ・クリードの息子を描いた「クリード」シリーズの第2弾。 

マイケル・B・ジョーダンとシルベスター・スタローンが共演、テッサ・トンプソンがヒロインを演じ、フロリアン・ムンテアヌ、ドルフ・ラングレン、ブリジット・ニールセン、アンドレ・ウォードらが脇を固める。 
シルベスター・スタローンは原案、脚本、製作にも関わっている。

ロッキー(シルベスター・スタローン)の元ライバルであり親友だったアポロ・クリードの息子アドニス(マイケル・B・ジョーダン)は、ロッキーのコーチの元、ついにヘビー級チャンピオンとなる。アドニスは恋人(テッサ・トンプソン)と結婚して娘も生まれる。一方で、父アポロの命を奪ったイワン・ドラゴ(ドルフ・ラングレン)の息子(フロリアン・ムンテアヌ)とロシア・モスクワで対戦することになる....

シリーズ恒例の本物のプロボクサーとの試合が熱く、「ロッキー4」で対戦したアポロとイワンの息子同士の因縁の対決が感慨深い。
ドラゴは「ロッキー4」ではソ連の選手でしたが、本作ではロシアになっているのが月日の流れを感じさせる。
アドニスの対戦者を演じるフロリアン・ムンテアヌとアンドレ・ウォードはプロボクサーで迫真のボクシングシーンが楽しめる。特にアンドレ・ウォードは、アテネオリンピックライトヘビー級金メダリストであり、WBA・WBC・IBF・WBOでスーパーミドル級やライトヘビー級のチャンピオンでもあり、無敗のまま引退した有名選手。前作の「クリード チャンプを継ぐ男」に続いて出演しているが、ちょい役なのが少し残念。
ヒロインのテッサ・トンプソンはミュージシャンで、作中での歌声にも注目です♪ 
ブリジット・ニールセンは「ロッキー4」でのシルベスター・スタローンとの共演が切欠で二人は結婚し、本作公開時では離婚しているのが月日の流れと人間ドラマを感じる。
ロッキーシリーズの見どころであるトレーニングシーンは強敵ドラゴに対抗する唯一の攻略法である持久力をつけるために荒野でのワイルドなトレーニングが「ロッキー4」へのオマージュとなっておりファン泣かせです。
ロッキーシリーズのテーマであるヒューマンドラマもきっちり描かれており、妻や家族愛、特にロッキーと息子、アポロ父子、ドラゴ父子などの父と息子の絆が交差する。
最後はタオルが因縁の対決に終止符を打つが、果たして勝負の行方は如何に? 
「実は報告があって来たんだ.... 俺はただ自分のために戦った でもリングに上がった俺はひとりじゃなかったんだ 自分ひとりの力ではとても戦えない 紹介したい人がいる この子は父さんの孫だ」 

2023.5 BS松竹東急で鑑賞(よる8銀座シネマ・吹替)
megadake

megadakeの感想・評価

4.0
クリードの続編
前作の良さである、ワンカットでの試合映像はなくなりボクシングでの迫力には欠けるが、人間ドラマの部分のクオリティが上がっており、心理描写が丁寧に描かれていた、特にプールの効果的な使い方はだいぶ好み

ロッキーはロッキーのままで完璧じゃないけど真っ直ぐな男だったので正当な続編
相手役のラストに救われた
きらら

きららの感想・評価

3.5
試合が迫力満点でめちゃくちゃカッコいい。
ロッキーちゃんと見てれば今作はもっと胸熱で感動できたんだろうなーと、ちょっと勿体なかった。
色々と要素詰め込みすぎかなと思うけど、ここは『ロッキー4』リスペクトと捉えると良い作品
『クリード』1作目が『ロッキー』1〜6まで全部綺麗に纏めてしまったからちょっと無理して続けてる感はあるが、2作目もやはり熱い

スタローンとドルフ・ラングレンが脇役に徹してて本当に素晴らしいが、あまりにもいぶし銀すぎてクリードとヴィクター・ドラゴを喰ってしまってる感はある
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