ロッキー8。クリードvsドラゴ、因縁の対決。
監督は前作から引き続きライアン・クーグラー監督…ではなく、スティーヴン・ケープル・Jr.監督。本音を言うならやはりライアン監督にやって欲しかったというのはあるけど、作風としては前作の雰囲気をうまく引き継いで表せていたように思えた。
親と子の物語。ロッキー、クリード、そしてドラゴそれぞれの守るべきものを描いた作品。主人公はもちろんクリードなんだけど、シリーズファンとしてはやはりロッキーに目がいってしまう。個人的には、前作では触れられていなかった"彼"との関係が描かれたことがとても嬉しかった。エイドリアンの面影を感じる眼差しに思わず涙。あそこのシーンもっと見せて欲しかった…
あとは、このシリーズは何といっても「あの曲」をどこで鳴らすかというのが一つの見どころになりつつあると思うんだけど…さすがにもう分かりやす過ぎるというか。ファイトシーンにおいては前作『クリード』ほどの新鮮さ、カタルシスが感じられなかったのは残念なところ。
続編があるとしたらまた監督は変わる…のかな?果たしてロッキー1の頃にあった熱はどこまで受け継がれていくのか。