伏見の剛力

クリード 炎の宿敵の伏見の剛力のレビュー・感想・評価

クリード 炎の宿敵(2018年製作の映画)
4.2
去年ロッキー1、2を初鑑賞し過去にバラエティーでエイドリアーンと叫んでいた人達はロッキーネタをしていたんだとやっとこさ理解した私が新年一発目にぶちかましたのはそうCREEDⅡであります。


去年の一発目はブラックパンサーでして
今年もマイケルBジョータンには大変熱いスタートを切って頂いております。

そもそも私はロッキー4→3→ファイナル→クリード→1→2というアポロに殴られそうなシリーズの追い方をしていて特に最初のロッキー4はレーザーディスクで父親の隣で鑑賞した記憶が鮮明にあります。

そのロッキー4のクリードとドラゴの息子対決に非常に楽しみに1月11日初日TOHOなんばに駆け込んだのですが別館の小さなスクリーンだったんです。

まさか初日から別館に追いやられているとはどうしましたかTOHOさんよ
初日ですよ?公開1週間以内に別館で鑑賞したのは2014年のロボコップ以来ですよ
初日からIMAXで観たいロッキーファンよりもボヘラプやシュガラシュやブロリーを観る家族にIMAX
を明け渡したんですか?贅沢にも程がありますよなんばのロッキー世代は枯渇しちゃいませんし週末にIMAXで泣きたいおじさんもいるでしょう。
CREEDⅡは自分を家族を愛そうとする男と家族に愛されたい男の家族愛の物語です。
家族連れをターゲットにIMAXを解放しましょうよCREEDⅡを信じなきゃ人生じゃない!!
そう聞こえましたよ私は。

CREEDⅡは前作のライアンクーグラーから監督が変わっていてスタトレビヨンドの二の舞になるのではと一抹の不安は残っていましたがそれをなんなく解消してくれたスティーブン監督でした。

まるでロッキー2.3.4を1本に凝縮した大盤振る舞いの脚本には鑑賞者の脳内を多幸感で満たしてくれるパワーが遺憾なく発揮されています。

本作はロッキー4のドラゴのターミネーターのようなイメージは微塵も感じないほど人間よりも人間臭くアポロが唱えていた虎の目をしてドラゴ親子は帰ってきます。

印象的だったのがなんとドラゴ親子があのロッキーが両手を挙げる名シーンの場所ロッキーステップの階段を上がり頂上からフィラデルフィアの町並みを眺めているじゃありませんか。
人間が臭過ぎますよ。
こういうことですよ大人になるってのは。

またテッサトンプソン演じるヒロインの難聴の病が不謹慎かもしれませんが映画的に言うといい味出してるんですよね。

サンドバッグを殴るシーンは耳が聞こえてないからこそできる演出なのも納得ですし最終決戦のアドニス登場はやっとあの人がここぞというタイミングで歌うんですがもう今までのロッキーシリーズ中でダントツで一番かっこいいシーンなのではないでしょうか。

最後どう決着つけるのか予想だにしない結末にこれは人間が臭すぎた。
ロッキー4を観てまた泣きたいと思います。

前作が存在を証明するのであれば本作は戦う理由です。
父親を殺されたからではない
なぜ戦うのか

寒い冬が続く中このCREEDⅡで心の暖をとりましょうや。
伏見の剛力

伏見の剛力