しゅんかみ

クリード 炎の宿敵のしゅんかみのレビュー・感想・評価

クリード 炎の宿敵(2018年製作の映画)
5.0
思えばクリード1作目も、観る映画を間違えたかと思うオープニングシーンで一気に引き込まれたけど、この続編もしっかりオープニングからやられました。
この映画は『クリード』であると同時に、『ドラゴ』でもあるという、その因果を予感させるオープニングになんならちょっと泣きそうになりましたよ。

映画全体を通じて、アドニス側の話がメインなのは当然だけど、イヴァンとヴィクトルのドラゴ親子の描写が、ギリギリアドニス側の視点を上回らないように挟み込まれてて、クライマックスに両者が闘う時には「どっちも負けて欲しくない!!」と思うまでにこちらの感情を持っていかされるのが素晴らしかったです。
そしてこの決戦の決着にはもう号泣ですわ。登場人物全員が色々なものから解放されるカタルシス。それは勝敗を超えた何かでした。いやお見事。年始一発目からどえらいものを見てしまった。


ややネタバレの細かいとこで好きなとこ↓

・アドニスに生まれた子供がビアンカの遺伝で耳が聞こえないのでは?となってアドニスが動揺するシーンでのロッキーの言葉。
「あの子は自分を憐れんでないぞ」
ロッキー、それですよ…聖人かあんた。

・再戦に向けて謎の「虎の穴」でヤバげなトレーニングをするシーン。

・アドニスの入場曲がビアンカの生歌唱。燃えた。

・ラストのラスト、アドニス、ロッキーがそれぞれ向き合うべきものに向き合ったシーン。そしてそこに挟まれるドラゴ親子。号泣。