バートロー

クリード 炎の宿敵のバートローのレビュー・感想・評価

クリード 炎の宿敵(2018年製作の映画)
4.0
登場人物全員俺が主役だ!という面構え。クリード家、ドラゴ家、いわゆるロッキーになれなかった側の男とその家族のストーリーを無理なく広げつつ、同時にイタリア系の英雄ロッキーバルボアのその後を余すことなく描いた多重的な群像劇。安易なリブートではなく続編だからこそできる超大河ドラマとなった。シンデレラボーイからヘビー級のトップまで登りつめた先に、チャンピオンよりデカくてパワフルでタフなターミネーターのような強い挑戦者が待ち受けるというロッキー4そのままの絶望感を持ってきてもマンネリさせない。ロッキーの時とは違う新しいクリードの物語を用意するから面白くなる。いつかチャンピオンより強い敵も現れれば、チャンピオンだってまだまだ強くなれる。修行シーン大好き人間としては灼熱の砂漠での修行シーンが素晴らしくてそれだけでお腹一杯なのに音楽の選曲や鳴り方も超オシャレ。早くも2019年ベストサウンドトラックだろうか。正月から至れり尽くせりだった。