ひろ

クリード 炎の宿敵のひろのレビュー・感想・評価

クリード 炎の宿敵(2018年製作の映画)
4.0
スティーヴン・ケープル・Jr.監督、シルヴェスター・スタローン脚本によって製作された2018年のアメリカ映画

「クリード チャンプを継ぐ男」の続編となる作品。前作でチャンピオンにはなれなかったもののロッキーの弟子になりボクサーとして覚醒したクリード。今回は栄光から始まり挫折し、人生の紆余曲折に戸惑ったり忙しい内容。ロッキーはロッキーで自分の人生を見つめ直す。確かにロッキーはチャンピオンになったけど、不幸も多かった人生だ

そんなロッキーの人生とかぶる内容なのも、今回のクリードの敵はクリードの父アポロを殺したドラゴの息子。前作と違って脚本はロッキー・シリーズの脚本を書いていたスタローン本人。そりゃロッキーっぽくなります。「ロッキー4/炎の友情」のリメイクみたいな内容。スタローンは普通のサクセス・ストーリーがお嫌い。必ず試練をこれでもかと与えたがる。ロッキーも親友に妻まで失くしたわけだし

結果、前作より面白かった。もちろん前作の下地が効いているからだけど、最強の挑戦者が現れクリードはチャンプとして苦悩する。家族を手にし苦悩する。ロッキーはロッキーで弟子や家族に対して苦悩している。これだけ盛りだくさんなのにうまくまとまっていた

クリード役のマイケル・B・ジョーダンはクリード役ですっかりスター。枯れたロッキーを演じるスタローンもいい感じ。今回はかつての敵ドラゴ役のドルフ・ラングレンも登場。スタローンとラングレンが対峙するシーンは熱い。そしてドラゴの元嫁ルドミラ役のブリジット・ニールセンも再登場。この人は現実でスタローンの元嫁なのでややこしい。ちょっと笑える

今回は本当にきれいにまとめているので、シリーズもここで完結でいいと思う。でも最近のアメリカ映画はヒットしたらシリーズひたすら続けたがるので、まだ続編があるような気もするなあ。それにしても原題は「クリードII」。「クリード 炎の宿敵」って昭和感半端ないね!ロッキー好きな人が考えたんだろうから仕方ないか
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