やまひろ

クリード 炎の宿敵のやまひろのレビュー・感想・評価

クリード 炎の宿敵(2018年製作の映画)
4.3
『自分の道を諦めたら何者でもなくなる』

2018年公開のアメリカのボクシング映画。監督はスティーヴン・ケープル・Jr.
「ロッキー」シリーズのスピンオフ映画「クリード チャンプを継ぐ男」の続編

前作が最高の出来すぎて、2作目にあたる今作は相当なプレッシャーだったのではないだろうか。
しかも監督が変わってるし、これは過度な期待は出来ないな・・・と思って観に行ったのですが…

はい、もう最高すぎました。最高のボクシング映画です。


世界戦から始まる今作、クライマックスが初っ端から来ていきなりテンション上がる。
しかも相手は前作でボコられたウィラード、因縁の相手と世界戦…最高じゃないか!

でも、今作は世界チャンピオンになるストーリーではない、さらなる因縁の相手、自分との戦いのお話。

父親アポロの命を奪ったイワン・ドラコの息子ヴィクターがアドニスの前に立ちはだかる。。。

アドニスとロッキー、そしてビアンカと娘
ドラコ親子の執念、そして復讐

さまざまな人間関係を交えつつ、一つの映画にうまくまとめ上げていることが、素晴らしい。

ストーリー展開も完璧だと思える流れ
ロッキーと決別し、ヴィクターに挑むもフルボッコにされて、自身を見失うアドニス
そこにかけつけるロッキー、生まれる娘、自分は何の為に戦うのか…

もうね、王道すぎるストーリー展開なんだけど、それが良い。本当に最高の流れ

今作はドラコ親子の背景も見えてきて、決して悪者扱いしていない点も好印象。
ラストでドラコ父のヴィクターへの愛情が見えて感動した。

もちろん、主役はアドニスとロッキーなんだけど、サイドストーリーとしては満点なんじゃないだろうか。


相変わらず試合の迫力もすごいし、お馴染みの特訓シーンも中だるみしないように上手く見せてるし、ラストのヴィクター戦に繋げていく流れが最高すぎる。


人気作の2作目ってどうしても前作の人気に乗っかった感じが多いのに、この作品はそんな感じが全くしなかった。
もちろん、過去の「ロッキーシリーズ」があってこその映画なんだけど、過去作を最高の形でリスペクトしながら、新しい映画として作り上げているから、本当に素晴らしい。

これは次作にも相当な期待が持てると思ってしまった。

超オススメする!
やまひろ

やまひろ