キョウ

クリード 炎の宿敵のキョウのレビュー・感想・評価

クリード 炎の宿敵(2018年製作の映画)
4.6
クリード2作目です。
「ロッキー4」と関わりが深い続編になっています。


ロッキーと闘い負けたドラゴは、祖国へ帰ってから不遇な扱いを受けました。そこで心に持ったであろう強いハングリー精神と反骨心を、ドラゴとその息子ヴィクターにビリビリと感じます。

対するは、シリーズの主人公アドニス。
彼も家族を持つことになる責任感から並々ならぬ闘志を放っています。さらにはロッキーと父アポロへの想いも背負うことに。



両者、心に抱く闘志がまったく違うところが面白いです。

「ドラゴ親子はどん底から這い上がる為。」

「アドニスは守るべき者達の為に。」


強さは同じでも種類が違うというだけ。どちらにも勝って欲しいと正直思っていました。


熱くて涙が出そうになるお馴染みのBGMの中でのパンチの打ち合いは壮絶でした。まるで本物のボクシングの試合かのよう。

そのクライマックスの試合にて私の記憶に残ったのは、
ドラゴ親子の絆とも愛とも言えるものでした。



そして忘れてはならないのは我らがロッキー。
彼もボクシングを退いた身ながら、この映画の他の登場人物達と同じように悩みを持っています。彼のその勇気には我々はまだまだ勇気付けられます。



アドニスとアポロ。
ヴィクターとドラゴ。
そしてロッキーとジュニア。

父と子の親子愛が物語の軸に常にあって、
「真っ直ぐで熱い」、ロッキーシリーズから続く良いところをしっかりと継承している新作映画です。
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