色んな意味で清算な映画。
ついに来たドラゴの息子。
今回は深い。因縁や復讐だけで片付けられない。各キャラクターの「何の為に戦うか」の意味が深い。逆によくまとめたと、脚本の素晴らしさがわかる。
精算としては、クリードは親父の仇、ドラゴはロッキーに人生を壊された仇。ロッキーはアポロのリベンジ戦、ドラゴJrも親父の仇。だが、これだけではない。ドラゴはソビエトのマシーン、Jrはドラゴのマシーン、そして別れた妻、母への清算。タオル投入が全ての精算とリスタート。そして、リングから去るロッキー自身の清算。
撮り方は実戦を観ているようで素晴らしい。展開もテンポも良く、最後まで飽きない。
ロッキー4はプロパガンダ的で好きでは無かったが、本作とセットで見ると素晴らしい作品かな。