【 大きな栗の 木下家 )
木下家の ばあちゃんは いつも笑顔
じいちゃんに 先立たれ
独り身だけど 一人じゃない
ばあちゃんの笑顔に惹かれて
今年もやってきた 売れない女優【 渋谷 有香 】
二人が栗園で拾ったのは
傷と棘のある 無口な青年
有香
【 たとえ悪い人でも どうしようもない人 だったとしても 大丈夫?って
言ってあげたい 】
ばあちゃん
【 じいちゃんも きっと そう言うべよ 】
ばあちゃんは認知症を発症している
よっぽど 大事な過去があるのか
ばあちゃんは過去に生き
青年は 過去を語らない
【 人生に行き詰った時
一番会いたい人がいる
一番観たい景色がある
そこが 故郷じゃ ねえが 】
ばあちゃんという 故郷に帰ってきた青年と
ばあちゃんという 故郷から また 女優を目指す有香と
心を打った言葉
【 都会で 失敗したやつを
地元で迎えてやる
そのために 俺は故郷に居る 】