柏エシディシ

トゥルー・ロマンスの柏エシディシのレビュー・感想・評価

トゥルー・ロマンス(1993年製作の映画)
4.0
金曜の眠れない夜にテレビを点けてやってたら、やっぱ観ちゃうよね
ご無沙汰しておりますトゥルーロマンス
みんな大好きトゥルーロマンス

まぁ、言わずと知れたソーファッキングレイトムービー。最高です。

世界中のボンクラの夢と妄想の化身の様なマイベイブ、パトリシア・アークェット演じるアラバマ。コミックブックの素晴らしさを語る男にウットリする女のコなんて現実に会ったことなんてありません、、、(泣
半死でショットガンをぶっ放す際に揺れる胸元の魅惑的なことよ

デニスホッパーが亡くなった時、真っ先に思い出したのは、この作品のトレーラーハウスのシーン。男気と反骨心と際どいユーモアに溢れた最高のパフォーマンスだと思う。

相手役を務めたクリストファーウォーケンも登場するのはこのシーンだけなのに圧倒的存在感。パルプフィクションの「金時計」のエピソードの冒頭と好対照。

ゲイリーオールドマン、ブラッドピット、サムエルLジャクソン。そして、ヴァルキルマーまで。わずかな出演時間で最高の、忘れ得ない演技が観れるのもこの作品の贅沢かつ最高な所。50年後100年後のシネフィル達が本作を「発見」した時に大興奮するだろうなぁ。

トニースコットらしいバキッーとした色彩感覚と躁的なテンションの編集や演出も90年代っぽいなと今は思いつつも、やっぱり愛おしい。アラバマのエメラルドグリーンのブラとか、クラレンスのアロハシャツとか。

本作の脚本とレザボアドッグスで時代の寵児に登り詰めるタランティーノ。本作を自分で監督出来なかった事には複雑な思いもあるだろうけれど、本作のテンポや陽気なバイブスはトニースコットが監督した事が奏功しているように思う。

そいや久しぶりの鑑賞で、全編劇伴にスティールパンがフィーチャーされてるのに気づいて面白かった。割とシリアスなシーンでも。凄惨な物語なのに深刻になりすぎないのに一役買ってる。前は気にならなかったのに。
好きな映画で何度も観ていても、新しい気づきや驚きはあるもんですね
柏エシディシ

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