奇跡的に寝ずに見られたバンドドキュメンタリー映画!(笑)
ジョシュホーミーという方は知らなかったし、ポストポップも聴いたことなかったのでどういう感じか分からんかったけど、映画館2回観に行ったギミーデンジャーの続きみたいと聞いて観ることにした。
ジョシュホーミー、始まりでビンテージリジッドトライアンフで砂漠を疾走しながら現れ、ビンテージカマロでイギーを迎えにいくという、このセンスにまず、お!、と思った。
そしたら映画全体の映像、色彩感、もちろん音楽、その全てがハイセンスに仕上げられており、なるほどな、と納得した。
全てにおいてセンスのいい方。インテリジェンスも感じさせる。さすがイギーから白羽の矢を立てられただけある。
しかしイギーポップを見るたびに感じるこの安堵感は、なんなんだろう。キラキラと澄んだまん丸な目にサラサラの金髪。しわが増えてはいるけど、まだまだ脂の乗っている褐色の肌。
そこからしわがれ声で発せられる純粋で嘘のない言葉たち。
おなじ70代のミュージシャンというとやはりミックジャガーを思い出させるが、イギーの方が断然近くに感じる。
まるで自分に寄り添ってくれているような。
ロイヤルアルバートホールの映像が映ったとき、思わず、わぁ、と声が出た。
あの場にいたかった。