ガーコ

ギャングースのガーコのレビュー・感想・評価

ギャングース(2018年製作の映画)
4.5
こういう映画好きかも…(笑)
底辺の底辺、不幸のどん底の中で最低な生活を送る年少上がりの3人組。
ギャングさながらの破天荒な彼らの行動に大興奮した2時間でした!


幼い頃に身内、友達から裏切られ、少年院にいた彼ら。
社会に出て真っ当に生きようとしても、身分証も住む家もない彼らは、普通の生活なんて出来ず苦しい生活を送っていました。
結果的に残されたのは、再び犯罪者になるという悲しい現実。
タタキという、詐欺グループが騙した金を再び奪う犯罪を繰り返しどうにか生活していくのです…。
牛丼一杯食べられないくらい、苦しい生活の姿が切なすぎます。

そんな侘しい生活の彼らにとって、唯一の幸せは少年院で出会った仲間3人との暮らし。
一緒にいるだけで楽しいと思えるかけがえのない存在は、決してお金で買うことなんて出来ません…。
タタキの仕事は嫌だけど、仲間がいれば乗り切れる!
笑顔全開で頑張る姿に元気をもらいました!

目標3000万円に向けて、金をバンバンむしり取って行く姿はやっぱり犯罪者にしか見えず…。
でも、彼らはその金を元手に普通の幸せを手に入れようとしています。
普段当たり前のように家を出て働く、そんな生活が彼らの理想だなんて…。
普通に生きることがいかに贅沢かということを考えさせられました。

今回キャストの面々が大好きな人ばかりで大興奮!
細くてロン毛の似合う高杉真宙さん、
太っていても愛嬌抜群の加藤諒さん、
金髪で過激だけど、根は優しい渡辺大知さん。
各々がその個性を生かした演技で、ギャングースの世界を盛り上げています!
破天荒すぎる展開ばかりですが、一人一人の心はみんな優しい。
犯罪者と分かっていながらも憎めないのが良いですね(笑)

かなりブッとんだ映画ですが、見終わった後後にはなぜだか心がほっこり出来そうなそんな素敵な映画でした。

観終わった後、きっと牛丼食べたくなるかも…(笑)
エンディングの渡辺大知さんのロックな歌声にも注目です!!
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