いで

ギャングースのいでのレビュー・感想・評価

ギャングース(2018年製作の映画)
4.3
公開初週に観に行けなかったら、2週目にはもう朝一回しかやってなくて大慌てで仕事前に鑑賞。入江監督だから観ないとなぁとは思ってたけど、原作未読で話もしんどそうだし、映画館もイマイチであんまり気乗りしなかった。でも結局、入江監督のメジャー作で言えば1番良かったかも。

自分の知らない世界だし関わりたくないけど、他人事じゃない感がハンパない。今家や仕事があるからと言ってこの先ずっと大丈夫なんて思えないし、もし落ちてしまったら果たして自分は負のスパイラルから抜け出すことができるのか分からない。

半グレ相手とは言え、犯罪は犯罪でそこは決して美化していないし、でも彼らには食べていく術がタタキしかないと考えるのもわかる。だからこそ映画として面白かったが、精神的にしんどかった。主人公たちだけじゃなく、児童虐待、多重債務、詐欺、窃盗、人身売買などで酷い目にあってるのを見ると映画でもつらい。

しかも役者さんがみんないいから余計ツラい。特にあの虐待されてた子役の伊東蒼ちゃん!湯を沸かすほどの熱い愛でも強烈やったけど、幸薄い役どんだけうまいねん!

番頭役の金子ノブアキさんもスゴかった。あの演説シーンはめちゃくちゃ説得力あったし、終盤のセリフにはシビれた。ちょっと気になったけど、加藤ってサイケのお兄ちゃんなの?

林遣都くんに山本舞香ちゃんやちはやふるのチョロくんとか脇までみんな良かった。入江組には欠かせない板橋くんも出てたし。

タタキやアクションシーンも説得力があったし、初めから最後までずっとダレることなく見れた。ただ、最後のファンタジーはどうなんだろう。個人的にはあそこまで行くとエンタメとしてはいいけど、同じような境遇にいる人の救いにはならない気もする。でも本当の希望はラストシーンなんだろうし、一般の人に観てもらうためにも映画的な面白さを担保するためにもエンタメに振るのは仕方ないのかな

あとは今泉監督の存在感とおっぱい!