ぐりこ

チョンティチャのぐりこのレビュー・感想・評価

チョンティチャ(2017年製作の映画)
4.0
第十回下北沢映画祭にて鑑賞。

個人的には圧倒的に優勝だった。

ミャンマー人の母とタイ人の父を持ち、日本で生まれたチョンティチャは、両親が離婚するもタイ人の多いアパートで育ち、今は母の再婚相手高橋と暮らし、そして学校では“ガイジン”として過ごす。

日本に生まれ育ち日本語を話すものの、なんとなく違和感を感じて生きるチョンティチャが、自らの居場所を確認するまでのお話。


ある日、日本人になっては?と母と高橋が提案する。
提案を受け入れて自分の新しい名前を考えるチョンティチャだが、ふとしたきっかけで母のお腹に赤ちゃんがいてその子のために姉も日本人に、と考えていることを知る。
誰も自分を見ていないと感じたチョンティチャは「タイでもミャンマーでもない。日本人にもなりたいわけじゃない」と言って、その翌日家に帰らずに、、、


ミャンマー母、タイ父、日本義父、そして同級生の風太、それぞれの想いを知り受け止めたとき、チョンティチャは自らの居場所をみつける。


「新しいチョンティチャは待たない!」

風太に言ったチョンティチャは吹っ切れてホントにまぶしかった。その後の風太のツッコミもよかった 笑


40分でもここまでしっかり描けるんだって見せつけるような濃い脚本だったし、主演の長月凛さん、舞台の人らしいけど素朴に見えて骨太な雰囲気でとてもよかった。
ところどころに挿入されるセミのシーンも印象的になっていて巧かったし、エンドロールのミーンミーンのリピートはなかなか耳に残った。

最優秀作品でなく次点の賞だったのは惜しかったなぁ。

なお、チョンティチャは実在するそうです。