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I am Sam アイ・アム・サムのchunkymonkeyのレビュー・感想・評価

I am Sam アイ・アム・サム(2001年製作の映画)
4.0
再鑑賞だし、あざといなと思いつつもこれは泣いちゃいますね。何かお困り事があればすぐに法廷に答えを求め、弁護士だけが活躍し誰も当事者のことは見ず置いてきぼり。これでは何も問題は解決されない。訴訟社会の批判がテーマのお堅い社会風刺映画なのですが、それを障害者、子供、ビートルズと感傷要素てんこ盛りのメロドラマに仕上げています。

というと批判っぽいけど、個人的には全然ありというか好きな映画です。やっぱり演技がいいので、お涙頂戴でも安っぽくならない。ショーン・ペン、ダコタ・ファニング、ミシェル・ファイファーはもちろん、サムのお友達たちも素晴らしい。

私も揃えるの大好きなので、調味料入れ整えるのやりたーいと思いました。スタバに行きたくなる。ピザハットには別に行きたくならなかった。

最後の決定的な法廷のシーンが描かれないことが象徴的ですが、ホント裁判って意味ないし不毛。ちゃんと当事者をきちんと見つめてコミュニケーションをとればほとんどの場合裁判なしに解決できるはず。某男性のおかげで我々弁護士の収入とか試験の難度にめっちゃ詳しくなってしまいましたが(笑)、マジで法曹界って莫大な優秀な人材とお金の無駄遣い産業なんだなぁとこの映画で感じました。もちろん、一部には重要な裁判もあると思いますが。

まあ、とりあえず頑張れ(笑)。
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