yukihiro084

I am Sam アイ・アム・サムのyukihiro084のレビュー・感想・評価

I am Sam アイ・アム・サム(2001年製作の映画)
4.3
ダコタ・ファニングがね、
思った以上に姉さん女房だった。

7歳の息子を持つ僕が、
7歳の娘を待つ、正確には、
7歳の娘を演じるダコタ・ファニングを
持つ、7歳程度の知能しか持ち合わせて
いない知的障害の父親の物語を観て
みたくなった。当時、劇場で観て以来。

当時は、7歳程度の知能と言われると、
あぁ、こんなものなのかな、と思ったが、
実際は、うちの息子や、その友達たちは、
機転もきくし、交渉力もあるし、
会話の矛盾や綻びを指摘してくるし、
大人も顔負けの記憶力もあり、度胸もある
し、自分の意見もちゃんと主張してくる。
7歳ってもっと賢いよなって今回思ったり。

実際この映画は、シリアスな問題を扱い
ながら、何の問題も解決してはいない。
言ってしまえば、サムの人柄やキャラクター、
彼の頑張りというか、健気さと、
理解ある周りの人たちの善意によって、
物語は進んで行く。
裁判モノなのに、この証拠が、とか、
この証人が、とかもない。

じゃ、この映画は何を見るのか、となると、
それはもう、親子と言うより、
恋人のような2人の、真っ直ぐな愛、
汚れなく、惹かれあう愛を観る。

ストーリーと言うか、もうショーン・ペンと
ダコタ・ファニングの演技を観ているだけで
あっという間に時間は過ぎてゆく。

ダコタ・ファニングの女神のような
母性が、とにかく凄かった。
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