どーもー、どうも!
ミ◯クボーイですー!
お願いしますー!
ありがとうございますー!
ありがとうございますー!ねっ!
今、『ホーム・アローン』より、屋上から投げる用のレンガをいただきましたけどねー!
もうこんなん なんぼあってもいいですからね!
ありがたいですよー!
ねー、言うとりますけどもー!
マッチョ「いきなりですけどね、ちょっとウチのオカンがねー、好きな映画があるらしいんやけど、その名前を忘れたらしくてねー
」
角刈り「映画の名前忘れてもうてー どうなってんねんそれー」
マッチョ「せやねん」
角刈り「せやけど、オカンが好きな映画なんか『Wの悲劇』か『セーラー服と機関銃』ぐらいやろー? オカンの世代は薬師丸ひろ子のこと大好きやねんもんねー」
マッチョ「それが違うらしいねんなー」
角刈り「違うのー」
マッチョ「まぁ、色々聞くんやけど、全然わからへんねんなー」
角刈り「わからへんのー ほな、オレがね、オカンの好きな映画のタイトル、一緒に考えてあげるから、どんな特徴言うてたかっていうの、教えてみてよー 」
マッチョ「オカンが言うには 知的障害を持つ父親が、愛する娘の親権のために奮闘する映画らしいねん 」
角刈り「あぁー、『アイ・アム・サム』やないかい その特徴は完全に『アイ・アム・サム』やないかー めちゃくちゃ有名な映画やんか、すぐわかったやんこんなんー」
マッチョ「ちょっと、わからへんねんな」
角刈り「なにがわからへんのよー」
マッチョ「俺も『アイ・アム・サム』やと思っててんけどな」
角刈り「そうやろ?」
マッチョ「オカンが言うには、出演者の演技が大根やって言うねんな」
角刈り「あー、ほな『アイ・アム・サム』と違うかー 『アイ・アム・サム』は めちゃくちゃ演技が光る映画やからね!主人公のショーン・ペンなんか、知らん人が見たらホンマに障害がある人やと勘違いするレベルやからね!『ミスティック・リバー』で娘を殺された父親を演じて主演男優賞を受賞、『ミルク』でゲイの政治家を演じて2度目の主演男優賞を受賞したぐらい文句なしの演技派なんよ!!ほんで、ショーン・ペンのみならず、ルーシー役のダコタ・ファニングも7歳とは思えんぐらいの好演技で新人賞を総なめ、世界のおばさん、おじさんのハートも総なめしたんやから!『アイ・アム・サム』と違うがなこれー! もう少し詳しく教えてくれるー?」
マッチョ「オカンが言うには、根っからの悪者は登場しないらしいねん」
角刈り「ほな『アイ・アム・サム』やないかい!児童福祉局の職員も、法廷で敵対する検事も、ルーシーを養子として取ろうとしたローラ・ダーン演じるランディも、みんなそれぞれ、ルーシーの幸せを彼等なりに考えた上での行動やからね!!真っ向から憎めないからこそ もどかしいのよ!!敢えて1人、悪人が居るとすれば 生まれてすぐのルーシーを置いて逃げた母親かも知れんけども、あの母親が居なくなったからこそ、サムとルーシーは本当の幸せを掴み取ったと、そう思うようにしてるよ!ほんで、こんなにも可愛いルーシーを生んでくれて感謝すらしてるよ!!!ほな『アイ・アム・サム』やんかそんなもん」
マッチョ「わからへんねん、でもー」
角刈り「何がわからへんのよー」
マッチョ「俺も『アイ・アム・サム』と思ってんけどなー」
角刈り「そうやろー!」
マッチョ「オカンが言うには 主人公が 思いもよらない名前やって言うねんな」
角刈り「ほな『アイ・アム・サム』ちゃうやないかい!! あれほど見る前から主人公の名前が明確に分かりきっている映画ないからね!!『アイ・アム・サム』と言うてんねんから、主人公の名前はサム以外のなんでもないねん!!『アイ・アム・ジム』でも、『アイ・アム・トム』でもないんよ!!ほな『アイ・アム・サム』ちゃうがなそれ、ほなもうちょっとなんか言うてなかったー?」
マッチョ「オカンが言うには、その映画で使われてる楽曲はどこかで聴いたことがあるような曲ばかりらしいねん」
角刈り「ほな『アイ・アム・サム』やないかい!!全編Beatlesの楽曲のカバーが使われてるもんね!!あれは使用料とか交渉する時間が無かったとかの理由でカバーになったという話があるけども、俺はカバーにして正解やったと思うよ!!よくよく聞いたら分かるけども、Beatles本人たちの曲よりも、ちょっと甘く優しくカバーされてるからね!この映画の雰囲気にぴったりのアレンジなんよ!!『アイ・アム・サム』に決まりやー!」
マッチョ「でもわからないへんねんなー」
角刈り「なにがわからへんのよ!?」
マッチョ「オカンが言うには、その映画が伝えたいのは、"結局はお金が全て" ということや って言うねんな」
角刈り「ほな『アイ・アム・サム』ちゃうやないかい!! All You Need Is Loveなんよ!!愛こそは全てなんよ!!!『アイ・アム・サム』と違うわ それやったら!もうちょっとなんか言うてなかったー?』
マッチョ「オカンが言うには、その映画見た後に、スタバに寄ったら ついつい砂糖の向きを揃えたくなるらしいねん」
角刈り「ほな『アイ・アム・サム』やないかい!!作中で何度もサムが揃えてたやないかい!!他の作品でそんなシーンあるか!?ほな『アイ・アム・サム』で決まりやもう !」
マッチョ「でもわからへんねん」
角刈り「わからへんことない!! オカンの好きな映画は『アイ・アム・サム』やー!!」
マッチョ「でもオカンが言うには 『アイ・アム・サム』ではないって言うねん」
角刈り「ほな『アイ・アム・サム』 ちゃうやないかい!!! オカンが『アイ・アム・サム』やないと言うんやから 『アイ・アム・サム』とちゃうがなー! 先に言えよー! オレがこれだけ長文のレビュー書いてる間、どういうつもりで見てたん?」
マッチョ「申し訳ないよ だから」
角刈り「ほな ホンマにわからへんやん どうなってんのよー」
マッチョ「オトンが言うにはな…」
角刈り「オトン!!??」
マッチョ「 『アイ・アム・レジェンド』ちゃうかって言うねん」
角刈り「いや、タイトルは惜しいけども スタバで砂糖揃えるシーンないやろ! もうええわ」