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イングランド・イズ・マイン モリッシー, はじまりの物語のKeNのレビュー・感想・評価

3.0
U-NEXTにて。初見。

「ここまでの僕は何者にもなれななかった。何かする怖さから何もしない安心を選んだ。この敗北を背負い勝利を掴み取れたら、何かが始まるかも。たとえ世界に望まれていなくても。」by モリッシー

自分がこの物語の主人公たるモリッシー そしてThe Smithsを初めて観たのは、恐らく何かのスタジオ・ライヴで「Still Ill」を演奏していたのを観た時かな。ジョニー・マーの奏でる乾いたギターリフをバックに、グラジオラスの花をジーンズの後ろポケットに挿れた出で立ちで、クネクネ腰を動かす いわゆる“タコ踊り”やステージに寝っ転がりながら歌うモリッシーの独特なライヴ・パーフォーマンスにしばし釘付けになってしまった記憶が残っている。「なんじゃ…コイツは…?」という感じで…(笑)
そんな感じで自分のモリッシーやThe Smithsは第一印象は今ひとつであったが、The Smithsは今でもよく聴くアーティストのひとつ。

この作品はモリッシーが後にThe Smithsでパートナーとなるジョニー・マーに出会うまで、すなわちThe Smithsというグループが結成されるまでのモリッシーの姿を描いた作品。
若きし頃のモリッシーを演じているジャック・ロウデンが、正直 モリッシーにあまり似てないということもあってか、どうも物語に惹き込まれない。モリッシーがNew York Dollsの大ファンということはもちろん知っていたが、あの自意識過剰気味で非常にシニカルな性格のモリッシーって、若い頃はこんなにまでシャイで引き篭もり屋だったの…?まぁ、彼の詩を見ると分からないでもないけど。
いずれにせよ、今ひとつ盛り上がり欠ける物語だったような。

想像していたほどBGMの数は少なかったものの、モリッシーが愛したNew York DollsやRoxy MusicやSparks、はたまたMartha & The VandellasやThe Shangri-Las、The Marvelettesなどの選曲はGood♪
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