イングランド・イズ・マイン モリッシー, はじまりの物語の作品情報・感想・評価

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「イングランド・イズ・マイン モリッシー, はじまりの物語」に投稿された感想・評価

onoyame

onoyameの感想・評価

4.0
鬱々した日々を過ごす若者の青春映画。社会と折り合いをつけて生きることができない。どう生きればいいのかわからないという嘆きが小さな部屋に響く。若者が自分の世界を創り始める前夜を描いた秀作。

ジャック・ロウデンの出演作の中で最も好きな作品である。彼は面倒くさそうな性格の役柄を好んで演じる俳優なのだが、本作のモリッシーことスティーブンは彼の演技が最大限に発揮されたように思える。

ラストシーンは何かが始まる、そう思わせる美しいカット。観終わった後はスミスの曲が聴きたくなる。
モリッシーとジョニー・マーが出会った後は言わずもがな
スティーヴン・モリッシーについてはあまり知らないのだがイギリスの1970~80年代のユース・カルチャーに関心があって見に行きました。
先ず、ジャック・ロウデン(『ダンケルク』)が実際のスティーヴンよりかなりイケメンなのが映画あるある。こじらせキャラの内気なメガネ男子スティーヴンに萌えるw でも彼可愛い顔して超辛辣な音楽レビューを投稿していたんですね。これがのちの″毒舌モリッシー″の原型だったんでしょう。
そして彼の母親がとても素敵。「小さい頃 机の上で歌っていたあなた、自分の世界を創るのよ。この世にあなたのレプリカは存在しない。」モリッシーがまだ只のスティーヴンだった頃、可愛い小花柄の壁紙の家で彼を愛し育んだ母親エリザベス。
大好きな2014年英映画『ノーザン・ソウル』でも主人公たちはアメリカに行くという夢を持ち、スティーヴンの部屋にも大きなジェームズ・ディーンのポスター、この頃のイギリスの若者が自国の文化よりアメリカ!と思っていたの、それが若さなんだなあ。
slv

slvの感想・評価

3.8
「この世界は僕向きじゃない」

この言葉がこんなにも痛切に心に滲みてくるとは…

期待値低めに鑑賞に挑んだけど、なんか想像以上に刺さってしまった。

自分の生きる世界にうまく馴染めず、取り残されたような疎外感を覚えたり

就職しても社会に適合出来ず、どう生きていったらいいのかわからないもどかしさを感じたり

夢や理想はあるのにそれをどう実現して良いのかもわからず、孤独なまま、ひたすら自分だけの世界に逃げ込んだり

そんな感覚や経験に少しでも身に覚えがあるようなタイプの人(私だ)には、このスティーブン・モリッシーの苦悩と挫折の物語に凄く共感出来る部分があるのではないかと思う。

「僕向きじゃない世界」の中で、それでもなんとか自分の居場所と生き方を見いだし、その情熱と才能を開花させるまでのストーリー。

モリッシーらしさ全開の哲学的・詩的な言葉と、彼に影響を与えた70年代の音楽がその物語を彩っていく。

似てないんじゃないかと思ってあまり期待していなかったジャック・ロウデンだけど、最初の長髪のスタイルこそ似合わなくてなんか違和感がありつつも、だんだん本当にモリッシーぽく見えてきた彼は、皮肉屋ながら可愛げのあるキャラクターがハマっていてなかなか良かったと思う。

唯一のライブシーンでは、その歌声も予想以上にモリッシーでとても良かった!

そしてラスト、ジョニーとの出会いの描写が凄く凄く良くて、息苦しさの中からやっと希望の光を見いだせたような瑞々しさに、静かに胸が熱くなった。救われたような気持ちになって、ホッとした。

出来ることなら、ここからの物語も続けて観たいと心から思った。
Mariina

Mariinaの感想・評価

3.5
スミスの曲は全く使われないけど、モリッシーが家で聴いてる曲と、初ライブで歌った曲が良い。

あまりの社会不適合者っぷりと、どん底まで落ちる鬱々とした感じすごいけど、芸術家とかアーティストはこういうタイプが多いんかな。
モリッシーほんと最後ピンポンしてくれてありがとね。
まめ

まめの感想・評価

3.5
モリッシーの知識がまったくない私からするとオシャレ映画、水やカーテンの接写が綺麗で好きだった。
kasumi

kasumiの感想・評価

3.5
モリッシーとジョニーマー出会えてよかったね。曲が聴けないのは残念だったけど、わたしが大好きなお花振り回すおじさんになってくれてありがとう。
Nakman

Nakmanの感想・評価

4.1
スティーブン・モリッシーのことはあまり知りませんでしたが、気になったので観てきました。

感想ですが、良かったです。
彼がスターダムにのし上がる前までの話でしたが、共感できる部分が多かったのと、詩的な表現が興味深くて楽しめました。

誰しもが抱える若さゆえの葛藤、自分は他と違う特別な存在だと信じてもがく姿をリアルに描いてました。

モリッシー自体は女々しく根性なしのどうしようもない感じでしたが、色々な女性に助けられ、徐々に自分を見つけ変わっていきました。

あとは、無口で意気地無しなのにモテる。
なぜかモテる。
ずるい😭
って感じでした。
彼が持つ独特な雰囲気が女性を惹きつけたのかもしれません。

音楽やってる人とかは共感できる部分があるのではないかなと思います。
上手くいかない状況に苦しみながらも自分を信じてる感じが。

流れてくる音楽もバンドっぽいものが多くテンション上がりました。
センス良い感じ。

夢ある人(バンドマン、アーティストや芸術家の卵の方)に観てもらいたい作品です。
スターになったモリッシーだってはじめは根拠のない自信だけを持ち、苦しみもがいていたと知るだけでも勇気づけられると思います。

以上、「イングランド・イズ・マイン」レビューでした。
ゲル

ゲルの感想・評価

2.0
期待はずれ。
眠気を誘うほど鬱々としていてとにかく退屈。
天才と変人は紙一重。
スティーブンの生きづらさがダイレクトに伝わりすぎる。
もっと抑揚をつけたり、見せ場を作ってほしかった。
70~80年代のイギリスのファッションやインテリアが唯一の見どころで、そういうものに興味がなければ観る価値はないかもしれない。
観たいのは、この先なんだよなぁ……。
何故わざわざこの部分を作品にしたのか理解できない。
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