ケン太郎

ディヴァイン・ディーバのケン太郎のレビュー・感想・評価

ディヴァイン・ディーバ(2016年製作の映画)
4.7
愛すること、そして愛されることに貪欲な人は、どうしてこうも魅力的に見えるのだろう。

ディーバ(歌姫)ひとりひとりが語る渾身の歩みを覗かせてもらうたびに、胸がときめいて、呼吸が早くなった。

笑うことの必要性を知っていて、優しさを惜しみなく振り撒き、痛みが綺麗な花を咲かせる栄養剤であることを知っていて、あらゆる難事を受け入れて今を懸命に生きる素直さと寛容さに圧倒される110分。

頭が上がらない。

上映が終わって場内に明かりが灯り、アナウンスが流れるまでの数秒間、まるで酒を一杯あおったかのように、心地よく酔った。

馬鹿であることと、馬鹿をやることはまるで違う。

ディーバが炸裂させるユーモアに身体を揺すって笑らい、マグマのように噴き出す魂の叫びが脳天を貫いた。

強さも弱さも、何一つ偽らず、ありのままの自分を愛するディーバたち。

美しい。素敵だ。

その貪欲さを少しでも真似することができたら。

p.s.

生まれ変わったら、もう一度自分を生きてみたい。

今は心からそう思える。