にゃんこむ

キンキーブーツのにゃんこむのレビュー・感想・評価

キンキーブーツ(2005年製作の映画)
4.1
倒産寸前の会社の社運をかけて、ドラァグ・クイーンの開発に全てを託した人たちの映画。
これが実話というんだから驚き。

思っていたよりも数倍パワフルな映画。
ドラァグ・クイーンのローラが、靴作りの話のハズなのに「セックスなのよ!」と声高に宣言したのは笑いました。
そんなローラもパワフルな面と繊細な面を持ち合わせていて、普段着のローラは差別されることや傷つけられることに繊細。しかし衣装を身にまとい、無敵のドラァグ・クイーンのローラになりステージに上がる姿はとてもカッコいい。
ローラだけではなく、工場を取り巻く様々な人たちの成長物語でもあります。

先代社長は典型的なことなかれ主義で、最終的に工場が立ちいかなくなったら、頭を下げつつ工場を畳んでたんだろうなぁと思います。最初からラスト付近までイライラさせられっぱなしのチャーリーでしたが、そう考えると先代よりはめちゃくちゃ仕事のできる奴。


靴工場が舞台の映画って結構ありますが、親子代々革靴を作る工場って日本ではあまり馴染みがありませんよね。日本で言うところの、代々続く酒造会社みたいな立ち位置なんですかね。
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