けーな

キンキーブーツのけーなのレビュー・感想・評価

キンキーブーツ(2005年製作の映画)
4.3
とても良かった。なんで今まで観ていなかったんだろうと思った。勝手に、もっとドタバタしたコメディーなのだろうと思い込んでいたが、とてもハートウォーミングな作品だった。

イギリスのノーサンプトンに実在する紳士靴の工場がモデルになっている。倒産寸前の靴製造工場だったが、ドラァグ・クイーンのための靴を製造することにして、再起を図る物語。

この映画が上映された後、ブロードウェイで上演されたミュージカル版が、大ヒットしている。日本でも、小池徹平と三浦春馬の出演で、日本版が上映されている。そう言えば、三浦春馬が、今作について熱く語っているテレビ番組を見たことがあったのを思い出した。それらのミュージカルがヒットしたけれども、とにかく、本家は、この映画だ。

主役の、ちょっと冴えない靴屋の息子を演じるのは、ジョエル・エガートン(実際の発音は、エジャトンが近い)。冴えない感じが、ぴったりだ。彼女役が、全然可愛くなくて、なんで、この人と付き合ってるの?と思ってしまうが、それも、話の流れからしてもっともなことだろう。工場で働く彼女の方が可愛いな、やっぱり。

そして、何より、驚いたのは、ドラァグ・クイーンのローラを演じているのが、「それでも夜が明ける」のキウェテル・イジョフォーだったこと。見終わってから知って、とても驚いた。歌や踊りも見事だし、オネエ役も、とても上手で、惹きつけられた。
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