柏エシディシ

マローボーン家の掟の柏エシディシのレビュー・感想・評価

マローボーン家の掟(2017年製作の映画)
4.0
ジョージ・マッケイ!(はじまりへの旅)
ミア・ゴス!(サスペリア)
チャーリー・ヒートン!(ストレンジャーシングス)
そして、アニャ・テイラー=ジョイ!!(The Witch)
全俺、垂涎の若手俳優揃い踏み。こりゃ観なきゃでしょ!

ぶっちゃっけ、本作の「仕掛け」に関しては、映画を観慣れた人間には読み易いもので驚きは少なく。
いくつか具体的な映画のタイトルを挙げるだけでネタバレになります。
しかし、それでも作品の価値は幾分も色褪せない。
かえって、この愛らしく、慎ましく生きる兄弟の顛末を思い、胸が痛み目が離せなくなってしまいます。「えっ、これってそういう事だよね…そんな…不憫すぎる」
「いいから、幸せになってくれっ」©️宇多丸師匠、ってなる。

とにかく、兄弟の兄弟感が絶妙。
ジョージ・マッケイの長男坊は「はじまりの旅」の影響大は否めないですけど、やほりハマってる。若い時のディカプリオとケビン・ベーコンを混ぜた様なスレた表情が魅力的なチャーリーヒートン、ホラー顔現役クイーンのミア・ゴスちゃんも完璧なキャスティング。末っ子の子役も可愛いんだなぁ。
痛ましい過去を匂わせるダークさと、それを乗り越えて肩を寄せ合い生きていこうとする健気さ。オヂさん泣いちゃう。

そして、アニャ・テイラー=ジョイ。あるゆる意味で本作の女神。今のところホラー、サスペンス系中心のフィルモグラフィーですけれど、やはりこのルックスは群を抜いて魅力的。今回の69年代末という時代設定のせいもあり、この娘のどこかクラシカルでいまどきではない独特な雰囲気が際立っています。今後も追いかけていきたい女優さんです。

全体としては、丁寧でオーソドックスな作りで、個性的なホラーサスペンス映画の多い印象の昨今ともなると地味な印象も否めないですが、キャスト陣の魅力と個人的な贔屓目込み込みで好きになってしまいました。ビデオスルーでも不思議でなかった公開タイミングと作風ですが、思い切って劇場公開に踏み切った担当の方に感謝。