あんず

マローボーン家の掟のあんずのネタバレレビュー・内容・結末

マローボーン家の掟(2017年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

最初観てて幽霊とか呪いとかそういう系のホラー映画かなと思ったけど、最後まで観たら印象がめちゃくちゃ変わりました。結局恐ろしいのは生きている人間ですね。恐怖だけじゃなくてストーリーもしっかりしていて期待以上でした。
マローボーン家の、決して平和ではないけれど、ささやかな日常の描写がラストに響きますね。ほかの兄弟達が事件が解決する前に亡くなってしまっていたのはすごく悲しい気持ちになりましたが、ジャックとアリーが最後兄弟達の人格をあえて消さないという選択を取っているので救われました。私はどういう形であれ(たとえそれが歪んだ形だとしても)、愛し合っている人達が共に過ごしていくというのが好きなのでいいなと思えました。恐ろしい父親に追い回され失いかけさえした人生を2人で(そして残りの兄弟達と一緒に)幸せに歩んでいく、ということが示唆されているハッピーエンディング。
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