私、ラブストーリー得意じゃなかった。
特に静かで、台詞が少ないタイプの映画。
それほどまでに、この映画は、
よく知るラブストーリーだったのだ。
夜遊びで、田舎暮らしの鬱憤を晴らす祖父母と暮らすひねくれた子が、突然雇われた外国人と最初は疎ましく思いながらも愛を育んでいく話。
世界がまた少し進んだのだと感じたが、
わたしにはどうも根本的に合わない。
好きだったのは、
ヨークシャーの自然の映像が、だんだん色味を帯びていく演出と、
主人公2人の恋を知って、静かになにも言わず涙を流すおばあちゃん。
『ザ・クラウン』で知った、
最近マイブームの天才くんジョシュ・オコナーのブレイクのきっかけとなった作品で、
彼の演技が素晴らしいことは確か。
『ザ・クラウン』で演じるチャールズ皇太子の役とは全く違った雰囲気を纏い、
顔つきまでも違うものにさえ見える。
彼の見せる静かなで繊細な表情が素敵だった。
この着せ替え可能なオーラを生かし、
どんな作品に出演していくのか、
今後の活躍に期待したい。