ちぃ

ゴッズ・オウン・カントリーのちぃのネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

★3.9 田舎で父の後を継いで農場の仕事をする息子ジョニー。父は病気で体が思うように動かない。そんな2人と暮らすジョニーの祖母は、自身の息子の身体を案じ介護する。彼らは三人暮らし。
閉塞感の塊の田舎と、致し方なくやっている農場の仕事に嫌気がさし、酒に走り、その場限りのセックスに溺れるジョニー。ある日季節労働者のゲオルゲが彼の農場にやって来たことですべてが変わっていく。

愛する者を手にしたことで憑き物が落ちたようにジョニーの生活が落ち着いた安定したものへ変わる。
しかし、彼の父に死の影が迫るとジョニーの不安定な部分が垣間見られ、ゲオルゲは傷付き彼の元を去る。

辛く悲しいことがあってもすべて投げ出したくなっても本当に大切なものを忘れてはいけないし、本当に大切な人を傷つけてはいけないと思い知らされた。

そして、この映画のいいところは家族愛までをしっかりと描いているところ。何だかんだ言っても家族であって、あえて口にしないこと、口にしなければ伝えられないことの大切さを感じる。

しっかりぶつかり合う武骨で体当たりな感じが、ブロークバックマウンテンよりよほど解るし、好印象だった。
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