羊のシーンはどれも考えさせられる。
あの環境の中で生きていくこと、苛立ちと焦り、父との確執と病、それでも優しい祖母、馴染みがないがそこにある人種の問題。主人公がゲオルゲと出会うことで、見失いかけたものに気づいていく。
ブロークバックマウンテンと違うのは時代もあるだろうが、同性愛てことに家族の戸惑いはあるが受け入れるし、本人達はそこに葛藤すらない。
ゲオルゲは大人だ。優しさと力強さと広い心を持っている。ゲオルゲに出会えた主人公はしあわせだろう。
好きの先にあるものまで描いた救いのあるゆったりとした二時間の物語。いい映画です。