ゴッズ・オウン・カントリーの作品情報・感想・評価

「ゴッズ・オウン・カントリー」に投稿された感想・評価

ayukoz

ayukozの感想・評価

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観終わった直後の感想は
「何このまっとうな恋愛映画!かわいい!!そしてスパダリ!!」
「でも『君の名前で僕を呼んで』ほどのテーマの拡がりはないかなー。良かったけど。」
って軽い感じ。

でもなんですかね、この映画、羊毛みたいにあとからジワジワと場面を思い出して暖かくなるんです。

誰かを愛することで自分が変われる、というのは、恋愛の一つの理想型なのだけど、
それって「変えてもらう」のではなく「変わりたい」トリガーを相手に引いてもらうってこと。
自分"が"「変わりたい」気持ちが強くなるってこと。

"そう思わせてくれる相手がいない"のでもなくて、
"この相手といるために変わりたい"ってとこなんじゃないかなあ。

そんな自分の気持ちを思い出せる映画。
それってすごく自分の中でも暖かな暖かな強い気持ちで、だから思い出すと何度もじんわりとする。
心の中に🐑がわちゃわちゃ湧いてくる感じ。

「君僕」が恋愛の初めの一番キラキラした時期をギュッと詰め込んだ映画、だとすると、
こちらはその後の「この人なら長く一緒にいれるかも。いたいな。」って気持ちの変化を、丁寧に描いた映画、かなあ。

この文後から読んで恥ずかしくなりそうだな。まあいいや…なったら消そう…。

気がつけば彼らはずっと先の方に行ってしまっていた。
ただ胸を掻き乱されながら見つめているだけの自分の足は、ただの一歩も踏み出せていないのだから当たり前だ。
後ろ姿がやたらと眩しい。地平線から、辺りを照らしつくしながら登る朝日のように、暖かく混じりっけない光。


超弩級のストレートさ!純愛映画です。余分なものは一切添加されておりません。

イギリス。なだらかな丘を牧草が覆う。
青年ジョンは、発作で後遺症が残った父に代わり、ほぼ1人で牧場を切り盛りしている。
人付き合いが下手で、無愛想。街に降りては酒に溺れ、食堂でめぼしい男を探しては、処理のような性行為をして気を紛らわす。

羊のお産のピークの時期に合わせ、父が男を雇った。ルーマニアから来た青年ゲオルゲ。
ジョンは彼の事が気に入らない。仕事は1人で出来ると思っていたし、ましてや“ジプシー野郎”と働くのなんて御免だ。
ゲオルゲは英語を話せるが、口数は少なく物静か。無骨。


半ば強制的に将来を決定づけられたジョンは、諦観に絡め取られポジティブに振る舞うだけの気力も奪われたかのよう。人との過度の関わりも意図的に避けています。…遊びたい盛りの若者にとっては不幸な境遇ですが、別段数奇って事もない、言ってみれば普通の若者で、その事こそがこの物語に普遍性を与え、心を捉えて離さないのだと思います。

ジョンが嫌々迎えに行かされて、初めてゲオルゲの姿を確認した時、車中で呟く「マジかよ」って、どんな気持ちから出た言葉なんだろう。単に嫌いなジプシー野郎って事なのか?それとも何か別の厄介な事を感じていた?

ゲオルゲは、故郷で牧場をやっていたので働きぶりは申し分ない。
ジョンは根は悪い人間ではないので彼に敬意を払いたい筈なのだけど、口をついて出る言葉は「ジプシー」…。
↑とか、心情を勝手に汲んで書いてしまっては駄目だと思うのだけど、そんな風に感じられたので。
羊たちの様子を見張る為、昼夜山小屋過ごすことになるジョンとゲオルゲ。嫌でもお互いを意識せざるを得ない環境で…、急激に二人はブロークバックします。

この展開、分かんないなら分かんないで別に良いのですけど、誰かとある一線を超えて近づいた時、身体中の血液が沸騰して体内の何かが砂鉄が磁石に引かれるみたいにその人の方へ吸い寄せられるあの感じ、覚えはないですか?極端に言えば、何の理屈も無くて良い。想いの強さを行為で描ければ全て分かってしまう。


自分が好みなだけかもしれないのですけど、冒頭からこの映画の撮影にノックアウトされてしまってました。自分の瞳が、脈打つ一器官である事が自然に理解出来たような気がする。
美しい自然も、誰かにとっては閉塞感の象徴であったりもして、そしてその風景が心情に寄り添うように優しく色変えていく。大袈裟かもしれないけど、世界は心の持ちようで変わっていくのだろう。ジョンの変化への踠き。いつか自分もそこに踏み出したい。

…後半、ストーリーが大きく転がるキッカケになる、ジョンのある行為。“気持ちが理解出来ない”って人とは、…ちょっとお友達になれませんなぁ。(←願い下げでしょうが。)変化の岐路に立った時、人は自分でも理解出来ない行為に走ってしまう物です。…これ、何かの時に言い訳に使って下さい。余計怒られるかもしれないけど。

とにかく物語の構成要素が少なくて、でもその分ジョンとゲオルゲの一挙一動から内面が深く伝わり、暖かいものが静かに深く心に広がります。…この二人の事ばっかり書いちゃったけど、ジョンの両親が、またね…。お子様がいらっしゃるとまた別種の感動が有るのだと思います。

…正直、根本の含意(何でこのタイトル?ここが舞台?etc)は汲み取れていない可能性も有りますが…とにかく素晴らしい!この作品を素直に愛せた事が嬉しくてしょうがない。

…なんですか?“CMBYN”?…あー、そういうのもありましたねぇ…。でもおれ、普通(以下)だからなぁ。
さちか

さちかの感想・評価

3.0
まじのホモセックスは中々見慣れなくて、
でもそんなの関係ないくらい、これ以上愛がある恋愛はないなと思いました
KADFILM

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716投稿目
Peterpan

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4.0
ゲオルゲに出会ってからどんどん変わっていく模様がすごく良かった!
yukko

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3.4
引き込まれた。
意地悪な言い方をすれば、「田舎の牧場でのホモ映画」なんだけど、なんだか魅力的なキャラで。
ジョニーがコミュ症でへったくそな生き方。ゲオルゲと恋仲になってからは、いじらしい女子に見えた。
ラストは、まんま恋する乙女w
父親も祖母も、気づいているのに放置なんだね。まー、言った所でか。
男でもないし同性愛者でもないので共感は無いけど、愛は理屈じゃないって事はわかる。お幸せに。
kiko

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5.0
イギリスの田舎で年老いた祖母と体が不自由な父と3人で牧場を営んでいるジョニーは荒んだ生活と性格で日々を過ごしていた。牧場の短期労働としてこの地を訪れたルーマニア人のゲオルゲはジョニーと正反対の知的で落ち着いた男性。ジョニーは彼の顔立ちをみて「パキか?」や、「ジプシー」と呼び侮蔑した態度をとっていたが‥。荒々しく主導権をとりたがるジョニーがゲオルゲとのひとときで徐々に変化が表れる。牧場の現状を把握しこのままじゃいけないとジョニーに助言するゲオルゲが愛情深く聡明ないい男!。ジョニー役のジョシュ・オコナーも良かった。ラストもいい。愛に性別は全く問題無。素晴らしい作品でした。
jumeaux

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5.0
改めて、人て変われるんだなと思った。

景色、動物、あらゆる物を見て、触れてでも人て変われるんだけど、人が根底から変われるのは人からなのかなとも思いました。

また家族がみせる主人公への思いやりや、気遣いなど細かな演出が忠実に描かれていたり、景色を画面いっぱいに見せてくれたり、すごい細かな部分まで見せてくれてたおかげで入り込んで観てしまい、あっという間に観終わっていました。

一番好きなシーンは、、やめときます。

何も情報を入れずに、観てほしいです。

久しぶりの5スコアです!!
明

明の感想・評価

3.0
最後のほうずっと二人を応援していた
鑑賞記録
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