Lyu

O氏の肖像のLyuのレビュー・感想・評価

O氏の肖像(1969年製作の映画)
-
魚拓の魚を抱えて花と共に収まるシーンが印象的。モノクロだから、墨なのか血なのかわからなくなるようになっている。
イメージには常に死が溢れているが、肉体からは、むしろ、死から蘇るような力で満たされている。
終盤、キリストを想起させるポーズから、光のある方へ階段を登っていく。指揮者さながらリズムをとりながら動きは激しくなる。常に上への意識を強めながら。
もと来た階段を降りる。カメラと大野一雄の位置関係が入れ替わっている。


猿島みたいな場所。
Lyu

Lyu