イチロヲ

女子大生 偽処女のイチロヲのレビュー・感想・評価

女子大生 偽処女(1973年製作の映画)
3.5
訳ありの会社社長(島村謙次)に絆された女子大生たち(潤ますみ&牧れい子&くるみ夏子)が、取引先を相手にした性接待を請け負ってしまう。女子大生の色香に翻弄される大人たちの悲喜を描いている、日活ロマンポルノ。

マイ・フェイバリット男優の小松方正と榎木兵衛が、女子大生の接待を切望する取引先の会社員を好演。女優の引き立て役を担うかたちでの、男優陣のブサイクな活躍ぶりには感服せざるを得ない。

作風はコミカルなお色気ギャグ路線に終始一貫。登場人物が脈絡もなくエッチな啖呵を切り始めたり、乳房を揉んだらポヨンポヨンという効果音が鳴ったりなど、マンガチックな演出を徹底的に貫いている。

泣く娘に、喚く娘に、黙する娘。処女の演じ方にも、三者三様のパターンがある。あっけらかんとした「女のしたたかさ」を健康的なエロスの中で表現している、艶笑喜劇の教則本的作品。
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