JIZE

ヒューマン・ハンターのJIZEのレビュー・感想・評価

ヒューマン・ハンター(2017年製作の映画)
1.4
水資源が枯渇した2030年を舞台に管理社会で人間を狩る"ヒューマン・ハンター"が反逆の道へ踏み出していくSFサバイバル映画。最初に言えば骨格など諸に「ブレードランナー」を模倣した結果,ストーリーに修復困難な齟齬が生じている。文明が崩壊した根源に対して組織の腐敗した闇がストーリー掴みを制している機能そのものはそよくある系統の一つだが語り口が情報量一つ取っても薄々でかつ既視感でしかない。台詞や情景でも気の効いた魅せ方がされてない。

敗因としては謳ってるあらすじ以上に一向に展開が進展せず身内で静観な間をとり井戸端会議してるシーンが全体のほぼ半分以上を占めている。アクション一つ取っても魅せ方が古く山場もなかった。あらゆる要素の風呂敷を一応は広げているがニコラスの怪訝な顔芸しか印象に残らない作品であった。先月に観たニコラスの愛憎劇の新作「ダブル/フェイス」に引き続き下降路線をひた走る中,仕事選ぼうよと彼に言いたい。
JIZE

JIZE