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西部魂のchitchipapaのレビュー・感想・評価

西部魂(1941年製作の映画)
3.3
1941年公開の西部劇としては珍しいテクニカラー作品で、西部ならではの美しい風景を楽しむことができます。
西部劇におけるお決まりの舞台設定は、例えば鉄道敷設や砂金堀り、カウボーイによる牛追いや幌馬車隊などがオーソドックスですが、当作品ではモールス信号用の電柱敷設キャラバンであるのがとても新鮮に感じました。確かに、電柱は今でも“電信柱”と言われていますね。
これは蛇足ですが、冒頭アメリカバイソンの群が荒野を駆け抜ける圧巻の場面からこの映画は始まりますが、遥か遠く後ろを左から右に小さい点ながらも明らかに自動車が横切っていくのが映っています。恐らく編集時点で気付いていたのでしょうが、余りに雄大で素晴らしい画であったので撮り直しはせずにそのまま使ったのでしょうね。興味深い発見でした。
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