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バイスのaymmのレビュー・感想・評価

バイス(2018年製作の映画)
4.0
町山智浩さん解説付き試写会にて鑑賞。

痛烈なブラックユーモアでアメリカ政府をぶった斬る社会派コメディ。

9.11からイラク戦争へと混乱の時代のアメリカ。
ブッシュ大統領を陰で操り、戦争を推し進めたディック・チェイニー副大統領。
彼の生い立ちから、家族や病気のことを織り交ぜながらテンポよく描かれている。
スクリーンを使ったおおふさげは久しぶりに観たかも。(笑)

予備知識は無くても観れるが、この当時のアメリカ政治についてよく知っていた方が、皮肉が分かって楽しめると思う。

あと、チェイニーとブッシュをYouTubeで見ておくといいかも(笑)
声まで本当に似てる!途中からクリスチャン・ベールだってことを忘れてしまって凄いとも思わないくらい。
そして妻役のエイミー・アダムスも見事。強烈な役どころを見事に演じていて、超絶美人なのにやはり演技派。
チェイニー副大統領のことすらあまり知らなかったのに、奥さんがまさかこんな人とは思わず、娘とのことに関しては同じ女として驚いた。


鑑賞後、町山さんの解説で理解が深まった訳ですが、考えさせられたのは「日本でこういった映画が撮れるか?」という問いかけでした。

本作の監督は元々コメディ番組を撮っていた人だそう。
「サタデーナイトライブ」という番組では政治家のモノマネを面白おかしくいじり倒すそうで、日本ではありえないですよね…

しかも本作は、アカデミー賞作品賞、脚本賞ならびに俳優部門も総ナメしているんだからアメリカって凄い。
自由の国。そして映画文化の日本との違いは歴然。


監督の「権力を疑え」というメッセージが笑いの中にもしっかりと刻み込まれていたと感じた作品でした。
サプライズなキャスティングもあったのでそこも楽しめるかと!