ロールシャッハ

バイスのロールシャッハのレビュー・感想・評価

バイス(2018年製作の映画)
3.3
Vice-president(副大統領)のバイス。
飾り物ポジションであるはずの副大統領がイラク戦争を裏で指揮していたという衝撃的な作品だった。

一元的執政府論がテーマかな。
法政国家でありながら、三権分立の根底を覆す危険な考え方でした。
こんな理論がまかり通るような、不安定な時期だったんだなぁと。
アルカイダとイラクを一括りにして、仮想敵国を作って、指導者を潰すというパワープレイは真似できません。

社会情勢とか様々な知識がないと、置いて行かれそうになるが、
登場人物が観客に問いかけて来たり、ナレーターが意外な人だったり、仕掛けがあったり、
クリスチャン・ベール、サム・ロックウェル、スティーブ・カレル、エイミー・アダムスなど名俳優陣が際立っていて、面白かった。
特にクリスチャン・ベールは別人。マシニストのガリガリ見てから、肉体改造すごいと思ってたけど、バイスの役柄とリンクして心臓大丈夫?ってなりました…

途中のエンディングで終わっておけば良かったのに…とつくづく思いました。

謝る気は無い。間違ったことはしていない。
ロールシャッハ

ロールシャッハ