ルイまる子

バイスのルイまる子のレビュー・感想・評価

バイス(2018年製作の映画)
4.6
二本立てで「記者たち」をまず視聴。内容の種明かしのようなブッシュ政権下でイラク戦争が当時起こった背景を出来るだけ真実に近づけて映画化した(茶化している部分も多いが)チェイニー副大統領の話。題名の「バイス」とは「副大統領」の「副」でもあり悪徳の意味とダブルミーニングだ。すべてを裏で操った副大統領の話。

あまり多くは知らず見た方が良いです。「マネーショート」の監督だからスピーディでなんせ面白い!ブッシュが本当にバカっぽく描かれていたし名誉毀損にならないか?のスレスレレベルだが、こういう描き方を出来るのも民主的なアメリカらしくていいですね!なんせチェイニー演じるクリスチャン・ベイルがむちゃくちゃ上手いです。どうやら何十キロも太ったらしいですね。すごいなー。あのハンサムがそっくりですから。

一元的執政府という言葉が何度も出てきて一応大統領の権限でなんでも出来、新しい法を作ったりやりたい放題したのだな、など。


そして、感想は一つ。結局ブッシュ政権って落第生みたいなちょっと詐欺師めいたやつ暴れん坊や口の上手いノリノリ男達のワル集団のとんでもない例外政権が戦争へと走りアメリカを壊滅?させたんだな、ってこと。そういえば当時、ネオコンと言われるラムズフェルドが公式に喋る度にうちの右翼の父は唸り声上げるくらい好きで心酔していたが、そうやってなんか上手いこと人々を坩堝へ自分達の思うように操っていたんだな。

大量破壊兵器をイラク政府が提供している証拠がないという質問に対して記者会見でラムズフェルドが言った言葉、名言というか。冷静に見れば殆ど詐欺師みたいな言葉だが当時は言いくるめられた皆が面白いと思った記者会見再現してました。以下に引用します。

〜がなかったという報告は、いつ聞いても面白い。知ってのとおり、知られていると知られていること、つまり知っていると知っていることがあるからだ。知られていないと知られていることがあることも我々は知っている。言ってみれば、我々は知らない何かがあるということを知っている。しかし、知られていないと知られていないこと、つまり、我々が知らないと知らないこともある」
"Reports that say something hasn't happened are always interesting to me, because as we know, there are known knowns; there are things we know we know. We also know there are known unknowns; that is to say we know there are some things we do not know. But there are also unknown unknowns – the ones we don't know we don't know."