もやっと

こはくのもやっとのネタバレレビュー・内容・結末

こはく(2019年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

 昨日新宿シネマートで,舞台挨拶の回を見ました。井浦新さん,アキラさん,監督など,登壇した方々それぞれの人柄が分かるような挨拶でした。
 映画は,新さん,アキラさんの兄弟が,幼いときに家を出ていった父を探す中で,記憶の中の父ではなく,本来の父に出会う物語です。
 ラストで二人が父に会う場面。監督が,ノーカットで,新さん,アキラさんの地のままの演技を引き出したということです。幼い時に家族を置いて出て行った父親への恨み,必ず迎えにいくという約束を果たせなかった父親の無念,父親への誤解とわだかまりが少しずつ氷解してきたことへの安堵。さまざまな感情が混ざり合った場面。新さん,アキラさん,そして父親役の鶴見辰吾さんが,迫真の演技で観るものの心を揺さぶります。
 観終わった後すぐに,もう一度観てみよう,と思うような映画でした。
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