ノラネコの呑んで観るシネマ

フライト・リミットのノラネコの呑んで観るシネマのレビュー・感想・評価

フライト・リミット(2018年製作の映画)
3.3
カリコレ。ダニエル・ラドクリフ演じるパイロットが、病気の妻の手術代のためメキシコからアメリカへの密輸に手を染める。
小型機で一人国境を目指す彼の元にはクライアントや妻からひっきりなしに電話がかかってくるが、観てると次第に何かがおかしいことに気づく。
どうやら彼にはクライアントが2組いるようなのだ。
一体何が起こっているのか?
基本は狭いコックピットの中の、ワンシチュエーションドラマ。
動きが作れず、全体像の見えない前半は正直退屈だが、ようやく話が見えてくる後半は盛り返す。
簡単な作戦のはずが、2組のクライアントの要求がどんどん変化し、その度にマズイ状況に追い込まれて行く。
空と地上でドラマが進行するクライマックスはなかなかスリリングで、明らかな低予算作品だがまずまず楽しめた。
しかしこれ、完全リアルタイム進行にした方が、色々工夫できたんじゃないかなあ。
ちなみにアレは拳銃では撃墜できないと思うぞw