このレビューはネタバレを含みます
予告編を見て、これは絶対に私の映画だ!とおもって観に行った。結果としては、もともとの期待値が高かった分、思ったより真髄部分にはそんなに踏み込まなかったなあという印象だったので、この点数。
あとなによりも、私はずっと生きるのが下手だとおもってきたけど、もしかしたらかなり上手いこと泳げてしまっている人種かもしれない、と思った。そのことに気付かされて、なんだか謎の悔しさ。
あなたは私と別れられるけど、私は私と別れられない。これなんだよなあ。なんて残酷な。私もきっと、誰かの中の「私」をその人自身に押し付けて、その子から何度も逃げてきてるんだろうなと思わされた。
一瞬の強い共感で3年も寄り添うって、きっと、人間の共感だったり通じ合うことがそれだけ難しいってことで、それだけを軸にその人と付き合っていけるほど、人は人と通じ合うのが難しい。どこまでも残酷。
あと、劇中で鬱病に対する発言がことごとく無神経だなーと思ったんだけど、寧子は優しい、て捉えたいてなんだかそこが不思議だった。小説、読んでみようかな。