かおりんごーるどしっぷ

パドマーワト 女神の誕生のかおりんごーるどしっぷのレビュー・感想・評価

パドマーワト 女神の誕生(2018年製作の映画)
4.2
インド史上最高の製作費で作られたというだけあって、壮大なスケール、豪華絢爛な衣装や宮殿、どれをとっても圧倒的だった。それに負けず劣らず、重厚感たっぷりの物語がとにかくすごい。それぞれのキャラクター性も際立っているし、自然とスクーリーンに引き込まれる感じがした。それだけ物語も重厚感あるものに感じたのは、やはりそれだけお金をかけてその世界観を創り出したから。安っぽいセットじゃこんなに圧倒されることはなかったはず。

パドマーワティとラタン・シンの出会いが、そんなことあるの!?ってびっくり仰天だったけど、徐々に惹かれ合っていく感じ、そして結ばれてからはお互いを思い、敬意を持って接する姿がとても美しく、ずっと見ていたくなる。

シャーヒド・カプール演じるメーワール王国の王ラタン・シンがとにかくかっこいい。こんな王様いたら本当に惚れてしまうわ!というような高潔さ、威厳、カリスマ性などなど。

一方、イスラム教国の王アラーウッディーンは野心むき出し、野蛮、誠実さのかけらもない、本当に見ていて嫌気が差す。でも映画の中の登場人物として見るとそれは非常に魅力的なキャラクターでもあるわけで。演じたランヴィール・シンの演技が凄すぎて、何かに憑依されていると思った。実際、「この役を演じたことで、彼の実際の性格や振る舞いにも大きな影響が現れ、元に戻るために精神科医のカウンセリングを受けた」とか。(公式HPより)

この2人のキャラクター性が対照的だから、男同士の意地とプライドをかけた物語がすごくおもしろい。途中までは王妃の話じゃなくて、この2人の物語でいいんじゃない?と思ったくらい。でもあの圧巻のラストを観たら、やはりこの物語の主人公は王妃のパドマーティだなと納得。

話は逸れるけど、この作品がきっかけでパドマーワティ役のディーピカー・パードゥコーンとアラーウッディーン役のランヴィール・シンが結婚!この映画の結末の後にまた別の結末があったなんて…と考えると実に感慨深くおもしろい!

2019年6月観賞