『ゴールデンスランバー』は伊坂幸太郎の原作も読んだし、邦画の映画版も見たんだけど、10年以上前なんでけっこう忘れてる。
無実の罪で追われるのはいっしょだけど、確か原作だと市中の至るところに設置した監視カメラの支配する近未来の恐怖みたいな感じだった気がするんだけど、場所を韓国に移すとよりサスペンス色が強くなって、国家権力はなんでもやるよって恐ろしさは強くなった。
ラストはだいぶ違う。韓国版は韓国らしく思いっきり逆襲する。日本版でスッキリしなかった人はこっちの方が好きかもしれないけど、原作の持つ雰囲気とは真逆かも。伊坂幸太郎ファンは怒る人もいるかな？
あと”Golden Slumber” がビートルズじゃない。これは、あるプロデューサーさんから聞いたんだけど、洋楽を映画で使う場合、オリジナルだとすごい金がかかるんだと。で、カバーを使うことになるんだけど、ラストにかかる”Golden Slumber” がビートルズか、ビートルズじゃないか、は本作の雰囲気を大きく左右する。これは残念だった。
