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旅するダンボールのmiのレビュー・感想・評価

旅するダンボール(2018年製作の映画)
1.5
これはドキュメンタリーではない。
島津なにがしという元電通ADのアーティスト活動のPVである。
たしかに、大義名分として「ゴミをゴミにしない」活動は素晴らしいと思う。
でも、この手のドキュメンタリーと名のつく作品で、不自然なフレームインフレームアウト連発(もちろん「はい回ってます、どうぞ」のやりとりは行われている)はおかしいし、フォーカスおくった作業工程の画もおかしい。
そんなことできるのはワイズマンだけ。
クレイジージャーニーで取り上げるにしても全然クレイジーさが足りてない。
島津さんのやってることを否定する気はないし、いい活動だと思うけど、NHKか民放の1コーナーで十分です。

明らかに取材者と被取材者の目的が合致していて、winwinと錯乱してるようにしか思えない。
「インサート足りてます?」みたいなやりとりが透けてみえる。
そもそもあの財布防水性ないやろな。
キャンプのシーンでサップするインサート撮るぐらいなら、一回水に浸けて欲しかった。
女性インタビュアーが質問しすぎ。

ポテトのデザイナーのおっちゃんのポカーン顔が全てを物語ってる。
サイフもらって泣くシーンがあざとすぎる。
そのあとのインタビューシーンも。
そして何より、「ノースフェイス」のアウターを着ていた点を見逃しはしない。

あと、ナレーションを英語にするなら、ちゃんと読める長さのスーパーにしろよ!短すぎる。
形だけを重視しすぎて中身スカスカで苦笑いしか出ない。

とにかく、電通に入社したい学生さん必見ムービーということだけは確かだ。
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