コーディー

愛しのアイリーンのコーディーのレビュー・感想・評価

愛しのアイリーン(2018年製作の映画)
4.3
性欲と金で繋がる前途多難過ぎる新婚夫婦とさらに多難を加速させるクソババア姑の偏った愛。

最初から想いが通じ、合致する愛なんてのは幻想なんだよ〜と言わんばかりの〝世界は美しい〟の首根っこ捕まえて喧嘩を仕掛ける容赦なさw
そんな奇跡待ってる間に何にも満たされず死んでいくだけ。それならある程度強かに醜い欲望曝け出してチグハグの先にあるかもしれない幸せにすがる。そんな極論じみた生き方しかない切羽詰まった人たちの人生の折り合い探し、けどこんなもんでもそれなりに美しくなるから素晴らしいね!
ただプーさん観た直後に観る映画ではないねw

拗れに拗れた愛の先にある狂気と可笑しみ、『ヒメアノ〜ル』『犬猿』と良作続きの吉田恵輔監督の簡単に相容れない人間模様、その面倒臭さに今回も魅了されました。
剥き出しの性欲を惜しげもなく晒しながらロマンチックもこなせる安田顕の誠実なエロさがダメ男をいっぱしの主人公に押し上げてましたwさらにアイリーンの不遇に物怖じしない逞しさとキュートさも素晴らしい!
木野花さんのクソババアっぷり、河井青葉のさんのエロさwメガネっ子琴美を演じてた桜まゆみさんもスゲェ良い!
ヒメアノ〜ルの時の佐津川愛美もそうやけど吉田監督はエロスのツボを熟知してるね!ことごとく生くて素晴らしい!