独身42歳パチンコ店員の岩男は、フィリピンでアイリーンを買い実家に帰る
「金で愛を買ったがそれがどうした?」と観ている者に言わんばかりのラブ&バイオレンスな映画だった。お金で女性を買って、岩男にとって女性とは性のはけ口でしかないのが悲しいが、アイリーンへの愛は一瞬でも本物があった。
ヤスケン大好きなんですが、「素人童貞42歳パチンコ店員毎日職場の人妻をオカズにオナニー」のいかにも"人生詰んでる感"が出ていてよかった。鬼気迫る「お゛ま゛ん゛こ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!!!!!」がマジで引く程キモいし、久しぶりにモザイクついてる邦画観た(笑)
田舎の嫌な部分もはっきり描かれている。
例えば、やたら嫁は処女にこだわる過保護な母親のツル、外国人妻への偏見など田舎の醜さも嫌という程描写が濃い。
職場の美人な人妻、あいこさんがアイリーンにトイレで口紅を塗ってあげて、アイリーンが出て行った後捨てる、などそうした細かいところにもずっと田舎にいる者の差別じみた行動が映されていて気持ち悪かった。
そんな田舎にポンっとやってきたアイリーンは無邪気で、言語が通じなくてもひたむきに岩男を愛するアイリーンは唯一の救い。