YouTubeでたまたま予告編を観て衝撃を受けたので観ました。
安田顕はアオイホノオの庵野秀明がハマり役すぎてそのイメージがかなり強かったけど、それを塗り替えるくらい凄いキャラだった。
とにかく、何が起こるかわからない。
主人公の岩男もアイリーンもくそババアも感情の浮き沈みが激しい。ラブラブかと思えば急に冷たくなるし、くそババアは言ってることとやってることが違う。
でもそれでいい。人間味を感じる。
ただ、原作が漫画ということもあって、漫画らしい展開やテンポの急緩の変化が目立った。でもその漫画っぽさも今まで観てきた実写作品に比べればほとんどない。そして、キャスト陣の演技が至高。
田舎という閉鎖的で他人との干渉が多いコミュニティが、たった一人のフィリピン人が来たことで崩れていく様は観ている時も観終わった後も頭に焼き付く。少子高齢化、差別、外国人労働者、売春、過疎化、たくさんの社会問題を提示しているが、それを劇中では大きく映し出さずに観終わった後に考えさせる良い作品でだった。
日本の雪景色はホントに美しいなぁ。