特売小説

愛しのアイリーンの特売小説のレビュー・感想・評価

愛しのアイリーン(2018年製作の映画)
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性的魅力を保っているのならばその女性全てに対しておちんちんはバッキバキに勃ちますし、金があれば心の或る部分は満たされる訳ですよ。

そうした本質がところをふわっとさせる為に愛という言葉があって、これを都合よく使う者が地獄に転げ落ちてゆく物語があたしにとっちゃ愉快痛快、客観的に嗤って居られるが故に大好物なんですけれども。

さて。

主人公の場合は、一見器量良しの同僚に対して見る幻想、これが核かと思うんですけれども、即ち、自らの内に他者が存在感を以て鎮座する状態、これに陥った人間の右往左往する姿が物語として描かれる訳ですよね。

端的にそれは、面白う御座いましたよ。

主人公が金で買った嫁と初めて心を通わせる場面、表面上ここは綺麗で幸福な絵面として描かれてますけれども実際は、不穏なる種子が撒き散らかされてる訳じゃないですか、嫌な予感を抱かされてる訳じゃないですか。

堪んないすよね。

そして物語は、ふわっとさせておけば楽なところを剥き出しにするべくに掘り下げていくじゃないですか。

嫁買い付けツアーの実態はもう眼を背けたくなる酷い有様ですよ、フィリピン人の母を持つ二世ヤクザの憎悪には耳を塞ぎたくなりますよ、自らが存在した証としての息子に執着する狂気の母には関わりたくありませんよ。

即物的に成り果てたところで打ち砕かれた幻想からは逃れられない訳ですよ。

居た堪れないですよ。

誰が賢者なのか愚者なのか、誰が正しいのか間違っていたのか、未だ本質を剥き出す事に躊躇を覚えるあたしにゃあ分かりませんけれども。

言える事はただ一つ、僕はオナニーはだいたい週に一度くらいのペースでしてますよ最近は、と。
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