great兄やん

愛しのアイリーンのgreat兄やんのレビュー・感想・評価

愛しのアイリーン(2018年製作の映画)
3.8
【一言で言うと】
「愛を貪る男」

[あらすじ]
岩男がアイリーンを連れて久しぶりに故郷の村に帰省すると、死んだことを知らずにいた父親の葬儀が執り行われていた。42歳になるまで恋愛とは無縁だった彼がフィリピンから連れてきた妻は、参列者の動揺をよそに夫について回る。すると彼らの前に、喪服姿でライフルを抱えた岩男の母親が現れる...。

youは何しに日本へ?

前々から気になってたので借りて観たんですけど、まさかここまでインパクトがある映画だとは思わなかった(・_・;)...

にしても評価し難い映画ですね〜(^_^;)
面白い訳でもないし、かといってつまんない訳でもないし...
ただハッキリ言えることは、安田顕がとにかく気持ち悪いということですかね( ̄▽ ̄;)
でも逆にあそこまでひたむきに性欲に真っ直ぐだったら、恋愛の面では最強のポジションなのでは?🤔...そんな訳ないか😅www
だって、あんな暗がりで「お"ま"ん"ごぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」って叫ばれたら、流石に自分でも逃げ出しますから(^◇^;)

とにかくストーリー云々よりも、キャスト陣の演技がもう途轍もないくらい凄かったです。
安田顕のあの異常者みたいな演技もそうですが、特に際立って異彩を放ってたのは、岩男の母親役である木野花さんでしょう😓...
もうね、こう言っちゃダメなんだろうけど、かなり基地外じみてる( ;´Д`)
アイリーンやよそ者に対して罵倒と怒号の応酬で、息子である岩男に愛情を注ぎまくる過保護っぷりは、まさに“異常”。
それにライフルを構える姿は、マジでリアルに撃とうとしてるんじゃないの?😰って思っちゃうくらいの気迫でした。
まぁなんであんなに息子に執着するのかっていうのはラストで分かるんだけど...にしても岩男が可哀想すぎる。

それからアイリーンを演じたナッツ・シトイも、カタコトな日本語しか話せないのがこれまたリアルで、まさに本当にフィリピンから嫁いできたかのよう。
でも無邪気な所もあってちょっとカワイイし😊
何気に「クソババア」って言うところがかなり好きです。

とにかく凄まじい!!それに下品で下劣で下衆!まさに3Gを極めた作品です!!(~_~;)
ただ、人によってはこれを不快極まりない映画ともとれるし、ある人にとっては究極の純愛物語ともとれる。
個人的にはこれが純愛モノとしては受け入れられなさそうですが(^_^;)

例えるならば、カレー皿が便器の形をした珍しいカレーを食べる時と同じ。
見た目は汚いが、食べると美味しい。
だが人によっては、それがウ●コにしか見えない人だっている。
要は、美しいだけが愛なのか?ということだ。
そんな疑問を、形容できない汚物にまみれながらも、しっかりと答えてくれる。
そんな、映画でした。