青山

愛しのアイリーンの青山のレビュー・感想・評価

愛しのアイリーン(2018年製作の映画)
3.9

41歳独身実家暮らしパチンコ店勤務の岩男は、同僚の愛子にフラれて衝動的に貧しいフィリピン人のアイリーンを身請けする。しかし実家の母はそれを許さず......。


吉田監督の作品は『さんかく』『ヒメアノ〜ル』に続いてこれで3作目ですけど、相変わらずエモーション過剰な作風で楽しめました。

とにかく、キャラクターがみんな濃い。「魅力的」とか「個性的」とかじゃなくて、なんか、濃い。本当は薄めなきゃいけないのに原液でそのまま飲まされてるような濃さ。

安田顕とか、最近こんだけ人気なのにまだこんな風にちんこ出してゲロ吐いて頑張ってるのすごいリスペクトしかない。

あとやっぱババアが凄え。
さっさとくたばれやと思わされる胸糞悪さがありつつ、なぜか観ているうちにクセになってきて、次はどんなクソなことを言い出すんやらとわくわくしてきます。
アイリーンとの掛け合いは毎度めちゃくちゃ笑える。

で、そのアイリーンがまた素敵なんですよね。めちゃリアルに貧しいフィリピーナ感があって、日本語も絶妙に下手なのも良い。でも彼女を演じるナッツ・シトイさんのインスタ観たら普通に金持ってそうなイマドキのイケイケ美女だったので「あれは演技だったのか!」とびっくり。まぁそりゃ映画なんだから演技なんだけど。

あと、主人公の職場のビッチお姉さんがくっっっそエロかったし店のトイレでやるシーンは抜いた。
男ってああいう女に弱いっすよ。はぁ。

あと週一でオナニーしてるガールも好きやし関西弁のフィリピン人も好きだし伊勢谷は大嫌い。

そんな感じで、キャラが濃すぎるのでストーリーもキャラが勝手に動いてるようなめちゃくちゃさで、エモみがどんどん加速しながら一寸先も読めない展開に引き摺られて疲れ果てた先になぜか美しい結末に至り、泣きました。この話がこんな綺麗な終わり方するのはずるいっしょ。
めっちゃ振り回されて楽しかったです。
青山

青山