このレビューはネタバレを含みます
率直な感想は永瀬正敏で始まり永瀬正敏で終わる。そんな映画だった。
原作は文章が読み辛くて途中で断念してしまったが、世界観は嫌いじゃなかったので映画を鑑賞してみた。
映像化するとこうなるんだなぁと、原作とクドカンの脚本との相性は悪くない気がした。
ところが、テロ行進が始まると五月蝿さや汚さが観ていて苦痛に変わってしまった。
あそこは不気味に美しく描いて欲しかったな…一応民の心を蚕食する新興宗教…
アイドルの振り付けみたいな踊り方をしていた北川景子が割と致命的…踊り不得手だったんだね。プリチーだったけど。
これ、最後まで観れるかなぁと不安になりだしたところに神猿が登場。
猿が出てきて、ようやくナレーションの声の主が気になりだした。
あれ?綾野剛ってこんなに芝居上手かったっけ?と疑問を持ちながらもずっとスルーしていたが、ナレーションの所為だと気が付いた。
心の声、全部猿が話してたもんね。
この猿はひょっとして福山?いやいや、そんなバカな…芝居が上手すぎる。
調べてみると永瀬正敏様だった。
あの特殊メイクでこのイケてる存在感。
ヤバイ…やっぱ本物なんだなこの人。
正直、ナレーションのお陰で最後まで観ることが出来た。